初心者必見!聞き手を惹きつけるプレゼンのセオリー
2016/05/05
仕事をするうえで、プレゼンをする機会は多いですよね。「来週プレゼンをすることになったけど、何をすればいいの?」「そもそも、プレゼンって何?」と思っている人もいるかもしれません。ビジネスマンには、絶対に必要なスキルですから紹介したいと思います。
また、プレゼンスキルなんて必要ないよと思っている人でも、日常生活においてプレゼン力は必要となるので、この際に知っておきましょう。実際に、プレゼン力がある人は普段のコミュニケーションでも、説得力のある話し方が出来ますから知っておいて損はありません。
では、具体的に解説をしていきます。
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聞き手を惹きつけるプレゼンの流れ
まず、プレゼンの流れから理解するようにしましょう。パワーポイントの資料を棒読みするだけのプレゼンをする人がたまにいたりしますが、それだと聞き手は退屈しますし有意義なものになりません。聞き手が理解しやすく飽きさせないように、しっかりと流れを組み立てる必要があります。
全体の流れとしては、以下のようになります。
- 課題の明確化
- 理想的なビジョンの提示
- 解決のためのプロセス
- 小さなゴールの設定
上記の4つのプロセスを踏むことで、誰にでも分かりやすいプレゼンをすることが出来ます。ぜひ、覚えておいてくださいね。それでは、順に解説をしていきます。
1.課題(問題点)の明確化
最初に、解決するべき問題点を明確にする必要があります。新商品の提案であれば、既存商品の問題点を明示する必要があります。コンサルティングであれば、クライアントのマーケティングの問題点を明確に提示しないといけません。
こうやって、問題点が分かることで「そうなんだよね~」と、聞き手に共感の意識が生まれることになります。そうすれば、興味深くこちらの話を聞いてくれるようになりますから、最初の掴みはクリアできることになりますね。
2.理想的なビジョンの提示
そして、問題点が分かったら、それを解決した未来のビジョンを提示します。「問題が無くなれば、こんな明るい未来が待っていますよ!」という、期待を持たせるわけです。ここで、劇的な変化を伝えられるほど、聞き手の心を惹きつけることが出来ます。
「この商品が完成すれば、顧客の満足度が上がります。」とか、「これが解消されれば、30%の売り上げアップが見込めます」といったビジョンを提示しましょう。ここで話す内容が、そのプレゼンの最終目標となります。
聞き手がワクワクするような、魅力的なビジョンを考えてください。
3.解決のためのプロセス
そして当たり前のことですが、未来のビジョンを提示しても、そこに至るまでに色々な壁が待っています。なので、想定される壁をすべて列挙したうえで、どのような流れで乗り越えていくのかを解説していきます。
ここは、おおざっぱな流れを紹介するだけなので、やや抽象的な説明で構いません。「新規客を10%増やす」とか、「客単価を500円アップさせる」といったことですね。今後のプロセスの全体像を伝えるわけです。
4.小さなゴールの設定
で、最後に具体的な行動に落とし込んでいく必要があります。先ほど列挙した壁に対して、それを乗り越えるための具体的な行動を伝えていきます。すぐに実行できるように、出来るかぎり具体的な行動指針を示さないといけません。
たとえば、「新規客を増やすために○○万円の広告をかける」とか、「客単価を上げるために、サイドメニューを5品追加する」などといったことですね。未来のビジョンと解決のプロセスが明確になっているので、ここでの提案が具体的であるほど聞き手を納得させることが出来ます。
以上の4つの流れで、プレゼンを進めるようにしましょう。論理的で理解しやすいプロセスになっているので、提案が具体的であるほど説得力が増すはずです。ぜひ、やってみてください。
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プレゼンで緊張しないコツ
プレゼンの流れがしっかりしていたとしても、緊張してうまく話せないこともありますよね。初心者だと頭が真っ白になって、何も伝えられないといったことにもなりかねません。なので、最低限、緊張せずに話せるスキルを身に付けておきましょう。
まず、プレゼンでやってはいけないことが3つあるので、それを理解するようにしてください。
- 上手く話そうとしない
- 聞き手に媚を売らない
- 細かいことは気にしない
これらを意識すると、不思議とリラックスして話せるようになりますよ。
1.上手く話そうとしない
緊張している人ほど、「上手く話さないと・・」という意識が強いですよね。でも、それを意識しすぎるほど、ガチガチに緊張してしまいます。かえって、逆効果になってしまうことがあるので注意が必要です。なぜなら、上手く話そうとするほど理想が大きくなるからです。
「上手く話せる理想」と「緊張している現実」のギャップが大きいほど、より緊張は大きくなります。なので、上手く話そうという理想が大きくなれば、それだけ緊張しやすくなるというわけですね。
なので、いったん上手く話そうという意識は捨ててしまって、話を伝えるということだけにフォーカスするべきです。そうするだけで、リラックスして落ち着いて話すことが出来るようになりますよ。
2.聞き手に媚を売らない
相手に気に入られたいという願望は、誰にでもありますよね。でも、だからといってプレゼン中に、聞き手に対して下手に出過ぎてしまうとどんどん緊張します。聞き手の顔色ばかり気にすると、「あの人つまらなそうだな。自分の話し方が悪いのだろうか。。。」などと、自信が無くなってしまいます。
それだと、緊張が強くなっていくだけなんですね。実際、無表情だからといって退屈とは限りません。真剣に聞くほど人は無表情になりがちですから、相手の表情を気にして話すのは止めておきましょう。あまり気にしすぎると、良いことがありません。
3.細かいことは気にしない
まじめな人ほど、プレゼンでの話す内容にこだわりがちです。特に、前日からトークスクリプトを書き起こししたりする人もいますよね。でも、そんなことをすると一字一句伝えようと意識してしまうので、棒読みになってしまいがちです。
でも、それだと聞き手は退屈するので、自分の言葉で話すようにしましょう。少しくらい、間違ってもかまいません。プレゼンはライブですから、間違ったらすぐに訂正すればいいだけです。自分の言葉でリラックスして伝える方が、上手くいく場合が多いですね。
順序立てて話せば、しっかりと伝わる
プレゼンで最も大切なことは、全体の流れです。論理的な流れになっていれば、聞き手は理解してくれますし、退屈することもありません。後は、自分の言葉でリラックスして話すことを心がけていれば、プレゼンの基本的なスキルは身に付けたも同然です。
それで、場数を踏んでいくことで、自然とスキルアップすることが出来るはずです。なので、しっかりと聞き手が理解しやすいプレゼンを組み立てられるようになりましょう。
photo credit: Ezu