腹式呼吸の5つの効果とは?ダイエットや健康に最適です。
2016/05/06
人は誰でも、毎日のように呼吸をしていますよね。寝ている時でも無意識のうちに呼吸をしているので、あまり意識している人は少ないでしょう。でも、呼吸には大きく分けて、2つのパターンがあります。
一つは胸式呼吸で、肋骨を大きく広げて行う呼吸のことです。胸を膨らませるから、胸式呼吸と呼ぶわけですね。そして、もう一つが腹式呼吸と呼ばれるものがあります。これは、胸を動かさずに横隔膜を下げて呼吸をするものです。お腹に息を溜めこむので、腹式呼吸と呼ばれます。
日常的に、胸式呼吸をしている人が多いはずです。しかし、腹式呼吸を行うことで、色々な健康効果を得ることができます。体質が大きく改善される場合があるので、腹式呼吸を積極的に行うようにしましょう。
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腹式呼吸の驚くべき効果とは?
ストレスの軽減
腹式呼吸を行うと、ゆっくりと深い呼吸をすることができます。そうすると、副交感神経が働くようになるので、ホルモンの分泌や免疫システムの働きが正常になります。なので、体がリラックスすることができ、ストレスが軽減されるわけです。
しかし、胸式呼吸だと息が浅くなるので、副交感神経が満足に働きません。そして、交感神経が活発になるので、体が常に緊張状態となってしまいます。なので、体を落ち着かせることができずに、ストレスが溜まってしまうというわけですね。
だから、日頃からストレスが溜まりやすいと感じる人は、ゆっくりと深呼吸を行ってみてください。腹式呼吸で大きく息を吸い込むことで、体を落ち着かせることができるようになりますよ。
集中力のアップ
胸式呼吸をメインとしている人は、息が浅いので肺の一部しか酸素が届きません。なので、血液中の酸素も不足してしまって、体に支障をきたすようになります。そして、最も影響を受けるのが脳だと言われています。
体内で最も酸素を必要とするのは脳なので、酸素が不足することで脳の活動が鈍ってしまうわけです。具体的には、集中力が落ちてしまったり、頭がボーっとすることが多くなります。仕事や勉強に支障をきたすようになりますから、注意が必要です。
なので、腹式呼吸で大きく息を吸い込むようにしてください。そうすれば、体内の酸素も多くなりますから、脳が活発に働くようになります。ですから、集中力が切れてしまった時などに、深呼吸をしてみましょう。
内臓脂肪の減少
腹式呼吸を行うと、横隔膜が大きく下がります。そうすると、内臓が刺激されますから消化活動が活発になります。さらに、体温が上昇しますので、全身の筋肉の活動なども活発になるわけです。
なので、基礎代謝が高くなって、脂肪が燃えやすい体質になることができます。日常的に腹式呼吸だと、基礎代謝が高い状態を維持できますから、かなり効果的だといえますね。太りやすい体質の人は、腹式呼吸に切り替えてみましょう。
そうすることで、少し食べ過ぎたとしても、効率よく脂肪を燃焼させてくれるようになります。呼吸は毎日行うものですから、それを変えるだけで大きな効果を実感できるはずです。
腰痛の改善
腹式呼吸は、腹筋の強化に効果的です。腹筋が鍛えられれば、背骨にかかる負担が減りますから、腰痛を改善することができます。椎間板ヘルニアなどを患うと、医者から腹筋や背筋を鍛えるように言われます。
しかし、トレーニングを行うとなると、かなり負荷が大きいので続けることが難しかったりしますよね。さらに、仕事場や出先などで手軽にできませんから、敷居が高かったりするわけです。なので、腹式呼吸などを取り入れるようにしてください。
腹式呼吸だと仕事中や電車での移動中などに出来るので、誰でも手軽に続けることが可能です。継続しやすい運動ですから、毎日の生活の中に取り入れるようにしましょう。
声量の増加
腹式呼吸によって取り入れる空気の量が増えると、勢い良く息を吐くことができます。なので、声量が増して、よく通る声となります。「腹から声を出す」とよく言われますよね。これは、腹式呼吸で発声するということです。
吐く息の量が多ければ多いほど、安定して大きな声を出すことができるようになります。なので、元気良くハキハキ話せるようになりますし、カラオケなどでも伸びのある歌い方をすることができるでしょう。
なので、声がこもってしまいがちな人は、腹式呼吸を行うようにしてください。
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腹式呼吸のやり方
腹式呼吸は、慣れないうちは難しいと感じるはずです。なので、初めのうちは、自宅でゆっくりと練習することから始めてください。そうすれば、日常生活の中でも無意識にできるようになります。
具体的には、以下の手順となります。
- 仰向けに寝転ぶ
- ゆっくりと口から息を吐く(体内の空気をすべて吐き出す)
- 鼻からゆっくりと息を吸い込む(お腹に空気が溜まるのを意識する)
- また、口から息を吐く(吸った時間の2倍ほどの時間をかける)
- これの繰り返し
お腹を膨らませて息を吸い込むのがコツですね。慣れてくると、立った状態でも腹式呼吸ができるようになるはずです。寝る前や朝起きてすぐに、日課として行うようにしましょう。
以上、腹式呼吸の効果について紹介しました。色々な健康効果があることが分かりましたよね。体調を整えるのに効果的ですから、日常生活の中に取り入れるようにしてください。そうすれば、活発に行動できるようになるはずです。
photo credit: Jason Michael