アダルトチルドレンの特徴と接し方について
2016/05/06
「アダルトチルドレン」という言葉を知っているでしょうか?大人になっても子供ようなそぶりを見せる症状で、感情のコントロールができずに急に泣き出してしまったりします。号泣会見で話題になった野々村竜太郎県議も、アダルトチルドレンだと言われています。
これは、子供の頃の家庭環境に問題があり、大人になってからもトラウマが残っていることから症状が表れると言われていますね。予想外の言動をしたりするので、周りの人は振り回されてしまいます。
なので、職場などにアダルトチルドレンの人がいたなら、扱い方には気を付けなくてはいけません。
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アダルトチルドレンの特徴とは?
自分に対する自信が無い
子供の頃から親に否定されて育ってきた影響から、自分に対して自信を持っていません。だから、堂々と話したり行動できないという特徴がありますね。たとえ、褒められたとしても、それを受け止めることができません。
常に自分を過小評価してしまうので、常に不安を抱いています。そのため、自分の意志で決断することができずに、他者に依存してしまったりすることが多いです。依存されてしまうと厄介なので、適度な距離感を保つ必要がありますね。
対人関係を恐れる
自信を持っていないがために、他者との接触を恐れる人もいます。「嫌われているのではないか」「変に思われないか」などと思ってしまって、積極的に他者に話しかけることができないということですね。
だから、周りの人と距離を取ってしまい、壁を作ってしまうことが多いです。なので、周りにいる人は、コミュニケーションが大変になりますね。根気よく信頼関係を作らないといけませんから、気長に接する必要があるでしょう。
批判をする
上記の自信の無さに繋がる部分ですが、自分のことを過剰に批判する傾向にあります。「どうせ自分はダメなんだ」「生きる価値が無いんだ」などと思ってしまい、過剰なほど自己批判をしてしまいがちですね。
また、他人に対しても批判を向けることがあり、自分の思い通りにならなければ暴言を吐いたりすることがあります。攻撃的な性格の人もいるので、注意しないといけません。過剰なほど周りを批判している時には、あまり取り合わない方がいいですね。
敵か味方かを気にする
人を判断するときに、自分の敵なのか味方なのかを気にする傾向があります。自分のことをすべて受け入れてくれる人を好みますから、少しでも批判されることで壁を作ってしまうわけですね。だから、自分から心を閉ざしてしまうことが多いです。
また、敵か味方かを判断するために、嘘をついたりして人を試すような行動をすることがありますね。裏切られることに対する不安が強いので、心を開くまでに時間が掛かってしまいます。ですから、関係性を作るためには、自分が敵ではないことを教えなくてはいけません。
完璧主義
常に「自分は間違っているかも」という不安感を持っています。だから、何をやるにしても失敗を恐れてしまい、消極的になってしまうわけです。完璧でなければ意味が無いと思ってしますので、0から100かという極端な思考に陥ってしまいます。
だから、周りの人に無理難題を要求したりして、困らせてしまいがちですね。何かを完璧にこなすのは不可能ですから、いつも不完全感を持ってしまっています。そのため、いつまでも満足することができずに、心に穴が開いた気持になっているわけです。
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アダルトチルドレンの人との接し方について
信頼関係を作る
最初にやるべきことは、信頼関係を作るということですね。アダルトチルドレンの人は、他者に対する恐怖や不安を持っています。だから、それを無くすために、自分が敵ではないということを示さなくてはいけません。
相手の優柔不断な態度などを批判すると、相手は敵だとみなしてしまいます。すると、心を閉ざしてしまって、コミュニケーションを取ってくれなくなるでしょう。それを避けるためには、自分から心を開く必要がありますね。
「あなたの味方ですよ」ということを、言葉や態度で示すようにしてください。
相手を肯定する
先述したように、アダルトチルドレンの人は、かなり極端な思考をしています。普通の感覚では理解できないことを考えたりしていますが、それを批判するのは止めてください。自分を肯定してくれる人を求めているので、否定をするのは絶対にダメです。
なので、相手の良い所を見つけて、褒めてあげるようにしましょう。相手を肯定しながらコミュニケーションを行うことで、少しずつ心を開いてくれるようになるはずです。物事には二面性がありますから、欠点は見方を変えることで長所になります。
たとえば、「わがまま」という性格は、「自己主張が強い」と言い換えることができます。「優柔不断」という性格なら、「思慮が深い」という見方もできますよね。なので、良い所を見るようにして、褒め言葉として伝えてあげてください。
ありのままを受け入れる
アダルトチルドレンは、中身が子供なので感情のコントロールが上手くできません。だから、情緒不安定となってしまって、急に怒り出したり泣き出したりすることがあります。こういった時に、戸惑わないようにしましょう。
何が起きたとしても、相手をそのまま受け入れるということが大切です。相手の長所も短所も、すべてを受容する準備をしておいてください。予想外の展開が起きる可能性があるので、あらかじめ心の準備をしなくてはいけません。
依存させないようにする
アダルトチルドレンの人は、自分に自信が無いために他者に依存する傾向があります。だから、信頼関係を構築した後は、過剰に依存される可能性があるわけですね。そうすると、かなりの負担となってしまうので、気を付けるようにしてください。
面倒見が良い人は何でもサポートしようとしますが、自分の頭で考えさせるということが重要です。アダルトチルドレンは、自発的に変わりたいと思わないと克服することができません。なので、受動的な態度ではなく、何でも自発的にやらせるようにしましょう。
以上、アダルトチルドレンの人との接し方について紹介しました。なかなかコミュニケーションが難しいと思いますが、ちゃんと信頼関係を構築すれば分かりあうことはできるはずです。なので、根気よく接するようにしてください。
photo credit: 024