お酒を飲んだ翌日の頭痛や吐き気を改善する方法
2016/05/06
年末や新年度になると、飲み会へ行く機会が増えますよね。少しくらいなら問題ありませんが、調子に乗って飲み過ぎてしまったら、翌日に体調を壊してしまうことがあります。頭痛や吐き気などに襲われると、仕事が手に付かなくなってしまうかもしれません。
会社の付き合いもあるので仕方のないことですが、二日酔いに対する対処法を知っておいて損は無いでしょう。二日酔いの防止法も大切ですが、二日酔いになった時の対処も知識として把握しておきましょう。
ここでは、飲み会の翌日にやるべきことを紹介します。
スポンサーリンク
飲んだ翌日に気持ち悪くなる理由
まず、アルコールが体内に入ると、アセトアルデヒドという成分に分解されます。このアセトアルデヒドには毒性があるので、血管を拡張して心拍数を高めたり、頭痛や吐き気の原因となってしまいます。お酒を飲む量が多いほどアセトアルデヒドも増えるので、体に色々な不調をきたすようになるわけです。
吐き気が起きるメカニズムとしては、アセトアルデヒドによって胃の動きが弱くなり、消化が遅くなることが原因です。消化が遅いと胃の中に食べ物が溜まっていくので、体が耐えきれなくなった時に吐き出してしまいます。
また、アセトアルデヒドが血管を拡張させることで、脳内の血管の周りの神経が刺激されます。これが、頭痛の原因となってしまうわけですね。飲み過ぎると体に良くありませんから、ほどほどの量に抑える必要があります。
スポンサーリンク
翌日に頭痛や吐き気に襲われた時の対処法
水分を補給する
お酒を大量に飲むと、利尿作用でトイレが近くなります。そうすると、翌日に起きた時には軽い脱水症状になっていることがあるので、しっかりと水分補給を行ってください。スポーツドリンクなど、吸収性が高い飲み物もおススメですね。
また、水を飲むことで、血中のアルコール濃度を下げることができます。なので、どんどん水分補給を行って、アセトアルデヒドを体外に排出できるようにしましょう。さらに、適度に塩分を摂ることで、水分が体内に蓄積されやすくなります。
胃に優しい食事をする
胃に何も入っていない状態だと、体に力が入りません。また、代謝も悪くなるので、アルコールが抜けにくくなってしまいます。なので、胃を刺激しない食事を摂るようにしてください。おかゆやスープ類などが良いですね。
また、シジミの味噌汁には、必須アミノ酸が含まれているので、肝臓の働きが促進されます。さらに、柿にも肝臓を助ける酵素が入っていますから、それらを食べることでアルコールの解毒作用が高まっていくはずです。
大量の汗をかく
汗をかくことで、体内のアセトアルデヒドを排出することができます。なので、サウナに入ったり、軽いランニングなどをして汗を流すようにしましょう。汗と一緒に毒素が排出されますし、血行が促進されるのでアルコールの分解も助けます。
そのときに、水分補給をするのを忘れないでください。お酒を飲んだ後は脱水症状になりやすいですから、いつもよりも多めに水を飲むようにしましょう。そうすれば、効率よくアルコールを分解することができるはずです。
ツボを押す
二日酔いに効くツボというのがあります。足の親指と人差し指の間にある太衝(たいしょう)というツボは、肝臓の機能を高める働きがあるようです。なので、ここを何度か刺激することで、お酒の分解を早めることができます。
また、手のひらの中央から少し下の健理三針区(けんりさんしんく)を刺激することでも、肝臓を活発にすることができます。ここは、仕事中などにも押しやすいツボですから、積極的に活用しましょう。
カフェインを摂取する
頭痛が激しい時には、コーヒーや紅茶を飲みましょう。カフェインを摂取することで、血管を収縮させますから頭痛を抑えることができます。アセトアルデヒドで拡張した血管を抑えられますから、激しい頭痛でもマシになるはずです。
ただし、カフェインの摂りすぎは、内臓の負担が大きくなってしまいます。お酒の分解を邪魔してしまうこともあるので、あまり過剰に飲み過ぎないようにしてください。後は、ウコンを飲むことも有名ですよね。クルクミンという成分が、肝臓を助けてくれます。
以上、お酒を飲んだ翌日の対処法を紹介しました。頭痛や吐き気が激しい時に試すと、かなり楽になる場合があります。ただ、すぐに良くなることはありませんから、一番効果的なのは飲み過ぎないということです。なので、お酒を飲むときには計画的に考えるようにしましょう。
photo credit: Billy Wilson Photography