脳の活性化には前頭葉を鍛えよう!脳の活性化トレーニング・食べ物など
最近、次のようなことで悩んでいませんか?
- 頭がぼーっとする
- 集中力が続かない
- 忘れっぽくなった
こういった悩みがある人は、脳の機能が衰えている可能性があります。脳は意識的に使っていかないと、どんどん機能が衰えてしまうんです。なので、日頃から脳を鍛えるようにして、活性化することができるようにしておいてください。
そのためには、前頭葉を鍛えることが効果的だと分かっています。前頭葉は脳の最高中枢となる部分で、司令塔としての重大な働きがあるわけです。
ですから、前頭葉を鍛えることができれば、いつも脳が活性化している状態を作ることができるということですね。このページでは、脳を鍛える方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
前頭葉は、やる気や行動力を司る重要な器官である
前頭葉とは、脳の前半部分の領域のことで、前頭前野と運動野、運動前野の3つに分けられます。運動野と運動前野は、その名の通り運動にかかわっている部分ですね。
そして、前頭前野は思考や創造力などにかかわる部分で、やる気や行動、意思決定などを司っています。
ちなみに、一般的に「前頭葉」と言われたら、前頭前野のことを指していることが多いです。このページにおいても、前頭前野のことを前頭葉と表記していきます。
脳内で情報が処理される流れとしては、目や耳から入った情報がすべて前頭葉に集められ、前頭葉から運動野に指令が出されて行動に移すというフローですね。
つまり、前頭葉によって思考や行動が左右されるので、脳の司令塔的な存在だといえるわけです。
そのため、前頭葉を鍛えることができれば、脳を活性化することができます。実際、巷にある脳トレのゲームのほとんどが、前頭葉を鍛えることを目的としているはずです。
たとえば、サッカーなどのスポーツで考えると、司令塔がしっかりしていればチームは強くなりますよね。選手個人の能力が低かったとしても、司令塔が優れていれば善戦することができるはずです。
一方、オールスターの選手を集めたチームであっても、司令塔が的確な指示を出せなければ力を発揮することはできないでしょう。
こういった理由から、脳を活性化するためには、前頭葉を鍛えるということが欠かせないわけです。
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前頭葉が衰えると意欲が無くなってしまう
では、逆に前頭葉が衰えてしまうとどうなってしまうのでしょうか?
前頭葉が衰えてしまうと、運動野にうまく指令を送ることができません。
なので、何に対しても意欲を失ってしまって、行動に移せなくなってしまいます。
また、思考の整理も円滑にできなくなるので、知識を持っていてもそれを組み立てることができずに、考えがまとまらなくなるわけです。
若ければ前頭葉の機能自体は衰えることはありませんが、体力が無くなってしまうので注意しましょう。つまり、前頭葉がすぐにバテてしまって、指令を出し続けることができなくなるということです。
またサッカーの例を出すと、どんなに優れた司令塔がいたとしても、スタミナが無ければ役に立ちませんよね。それと同じように、前頭葉の体力が無ければ、活発な脳の状態を維持することができません。
現代人の脳は体力を失っている!?
最近は、パソコンやスマホがあれば、何でもできてしまいますよね。10代の若い世代だと、LineやTwitter、Youtubeなどで、一日中スマホを見ている人も少なくありません。
便利な世の中になるのは良いことなのですが、パソコンやスマホを多用していると脳を使う機会が少なくなるので前頭葉が弱ってしまいます。
手や足を動かしたり自分の頭で考えることで前頭葉は鍛えられるのですが、それをしなければ衰える一方だということですね。IT機器に慣れた現代人は、前頭葉の体力が衰えているので、日頃から意識的に鍛えなくてはいけません。
前頭葉がなくなると人間性が失われてしまう
前頭葉の衰えを放置し続けていると、色々な問題が出てくる可能性があります。物忘れが激しくなって認知症になってしまったり、感情が無くなって人格が変わってしまうこともあるようです。
「ロボトミー手術」をご存知でしょうか?ロボトミー手術とは、前頭葉を切除する手術のことで、精神病の治療として過去に行われていました。
チンパンジーの前頭葉を切除すると大人しくなったことから、精神病の患者に対してロボトミー手術が行われるようになったわけです。実際に、うつ病の患者などに対して一定の効果がみられたので、世界的に盛んに行われるようになりました。
しかし、前頭葉を切除したことにより、深刻な副作用が発覚したんですね。
- 無気力になり何に対しても関心が持てない
- 注意力が散漫になり集中できない
- 周りの状況を把握することができない
- 自分の感情が制御できずに人格が変わってしまう
このように、意思決定や感情のコントロールに問題が出てしまい、人間性が失われてしまったわけです。そういった問題から、現在では日本国内においてロボトミー手術は禁止されています。
前頭葉が人間にとっていかに重要なのかが、よく分かったと思います。ヒトがヒトとして生きるために絶対に必要ですから、意識的に前頭葉を鍛えられるようにしてください。
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脳を活性化するための5つの習慣
規則正しい生活を心がける
朝起きて太陽の光を浴びて、日中に活動的に行動し、夜は早めに寝る。
このような規則正しい生活を心がけることで、脳を活発にすることができます。
脳の中にも周期があって、活発に動く時期と休息を取る時期とがあります。なので、その周期に合わせて行動することで、脳のパフォーマンスを最大化することができるわけです。
たとえば、海外旅行などへ行くと、時差ボケになってしまいますよね。これは、脳の活動周期と実際の行動周期にズレが生じることによっておきます。
毎日同じ時間に寝起きをしていれば、脳の活動周期と行動周期を合わせることができるはずです。夜更かしや徹夜などを避けて、健康的な生活を心がけるようにしてください。
朝起きて軽めの運動をする
朝起きてから仕事へ行くまでの間に、軽い運動を行いましょう。ウォーキングや筋トレ、部屋の掃除など、10分くらいでもいいので積極的に体を動かすようにしてください。
身体を動かすことで脳の運動野が活発になり、脳の血流がよくなります。
すると、脳の全体の血行が良くなるので、前頭葉も活性化することができるわけです。
他にも、家族との会話も効果的ですね。思っていることを口に出したり、耳から入った情報を理解するだけでも、脳のウォーミングアップになります。一人暮らしで家族がいないのなら、本を朗読してみても良いでしょう。
目で文字を負うよりも、口や耳を使って読むことで、脳を活発にすることができますよ。
制限時間を決める
仕事や勉強をするときに脳のパフォーマンスを上げるためには、制限時間を決めておくということが有効な方法です。「○時までに仕事を終わらせる!」などと期限を設けることで、限られた時間の中で脳をフル回転させることができるわけですね。
たとえば、学校の試験やバスケットボールの試合など、制限時間があるから高い集中力をもって取り組むことができます。これが無制限だったとしたら、メリハリが無くなってしまうので最大の力を発揮することができないでしょう。
何の制限もなく仕事をしていると、ダラダラしてしまって効率が悪くなるわけですね。時間に余裕があるからといって、それで仕事がはかどるということはありませんから気を付けてください。
しっかりと睡眠をとる
運動をすると体に疲労が溜まりますが、それは脳も同じです。脳を使えばそれだけ疲労が蓄積されてしまいますから、休息を取って回復させなくてはいけません。
そのために必要なのは、十分な睡眠を取るということですね。規則正しい生活を心がけることと共通することですが、睡眠不足の状態では脳の力を発揮することができないわけです。
また、睡眠は記憶の定着や思考の整理にも関係しています。寝ている間に脳内で情報が取捨選択されますから、起きた時に良いアイデアがひらめいたりすることがありますね。
物忘れが激しかったり、考えが上手くまとまらない人は、睡眠不足である可能性が高いです。人によって適切な睡眠時間は異なりますが、最低でも6時間以上の睡眠は確保してください。どうしても寝つきが悪い人は、睡眠のサプリメントなどを利用すると良いでしょう。
面倒なことをする
先述した通り、パソコンやスマホを多用すると、脳を使う機会が減ってしまうので前頭葉が弱くなってしまいます。これを防ぐためには、面倒だと思う雑用を率先してこなすことが大切です。
たとえば、炊事・洗濯などの家事、庭の草むしり、部屋の掃除などといったことですね。このような面倒な作業を行うようにすれば、脳内で「選択」「判断」「実行」などの指令が出されるようになります。これにより、前頭葉が刺激されて脳を活発にすることができるということです。
怠けて家でゴロゴロしているだけだと、脳も劣化してしまうので意識的に面倒な作業を行うことをおススメします。
脳を活性化させるための食べ物
柑橘類の果物
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類の果物には、交感神経を刺激して脳への血流を増やす働きがあります。そのため、認知症予防の食べ物として有名ですね。柑橘系の香りだけでも効果があるので、アロマテラピーを使用しても良いでしょう。
チョコレート
脳の栄養はブドウ糖なので、チョコレートにより糖分を摂取することが効果的です。また、チョコレートの香りには、前頭葉を刺激して集中力を高める効果もあります。
さらに、ビタミンEやナイアシン、マグネシウムなども含まれており、脳の代謝を高めてくれますよ。なので、重要な仕事をする前にチョコレートを一口食べるのがおススメです。
ポリフェノールによって認知症予防にも効果があるので、物忘れの激しいお年寄りも積極的に食べると良いですね。
米やパンなどの炭水化物
炭水化物を摂取すると体内でブドウ糖に変換され、脳の重要な栄養源となります。そして、ブドウ糖からアセチルコリンが生成されて、脳内の神経伝達を促進する働きもあります。
最近は、ダイエットなどで炭水化物を控える人がいますが、それだと脳に十分な栄養素が送られません。なので、常に頭がボーっとしてしまったり、物忘れが激しくなったりするわけです。
炭水化物は多くの食材に含まれているので、まんべんなく食べるようにしましょう。
大豆製品
豆腐や納豆などの大豆製品には、レシチンという成分が含まれています。レシチンはアセチルコリンの合成に欠かせない栄養素なので、脳を活性化するために重要となるわけです。
記憶力の向上にも効果がありますから、特に受験生の人たちは積極的に食べるようにしたいですね。
魚介類
魚介類に含まれているDHAやEPAには、脳の神経細胞を活発にする働きがあります。脳の老化防止にの効果が見込まれるので、アルツハイマー型の認知症予防としても注目されていますね。
日本人の食生活は欧米化しているので、魚を食べる人が減っているようです。なので、意識的に魚を食べる回数を増やすようにしてください。
魚が嫌いで食べられない人は、DHA・EPAのサプリメントを利用すると良いでしょう。これらの栄養素は体内で生成することができないので、必ず食事から摂取する必要があります。
以上、脳を活性化するための方法や食べ物を紹介しました。年齢とともに脳は衰えてしまうものですから、それを防ぐために対策を行うようにしてください。
脳の働きが活発になれば、集中力のアップや認知症の予防などをすることができますよ。
photo credit: Mikey G Ottawa|Normal Human Brain|MRFW-pwl-set-01 258|Fresh vegetables on wood table