頭を柔らかくするための8つの方法とは?柔軟な発想をするために
2017/10/12
年を取ると、だんだん頭が固くなってしまいますよね。若者の考え方が理解できなかったり、頑固親父のように自分の主張を曲げなかったりします。周りの人とのコミュニケーションに支障が出てしまったりするので、気を付けなくてはいけません。
- 最近の流行が理解できない
- イレギュラーなことが起きると対応できない
- 面白いアイデアが浮かばない
- 1つの考えに固執する
- 他人の話を受け入れられない
こういった傾向にある人は、要注意だといえるでしょう。
特に、クリエイティブな仕事をしている人だと、これは死活問題となってしまいますよね。なので、頭を柔軟にして、臨機応変に対応できるようにする必要があります。
ここでは、頭を柔らかくする方法を紹介するので、参考にしてみてください。
目次
頭が柔らかいとは「縛られない」ということ
「頭が柔らかい」というのは、抽象的な表現なので分かりにくいですよね。ほとんどの人は、意識せずになんとなく使っている表現だと思います。もちろん、物理的に頭皮が柔らかいという意味ではありません。
頭の柔らかさとは、自由に発想できるかどうかということですね。
人には固定観念がありますから、どうしても型にハマった考え方をしてしまいがちです。人によって型が決まっていて、それに応じた思考になってしまいます。
でも、頭が柔らかい人であれば、そういった型の外で考えることができるわけです。なので、何にも縛られることがなく、自由に発想することができます。
人と違った考え方ができるために、面白いアイデアも浮かびやすくなるでしょう。また、一つの考え方に固執することもありませんから、失敗した時の軌道修正も楽になるはずです。
スポンサーリンク
頭の柔らかさをチェックしてみよう
ここで、簡単なクイズを紹介します。これを解けるかどうかによって、頭の柔らかさをチェックすることができるでしょう。
第一問
以下のコップの中で、最も量の多いものはどれでしょうか?
B:50%の水が入っている
C:あと30%の水が入る
【回答】
Cのコップ。70%の水が入っていることになる。
第二問
部屋の電気が付いています。この電気を消した後も、本を読むためにはどうすればいいでしょうか?
【回答】
夜に限定されているわけではないので、昼間に読めば良い。
第三問
常に氷点下の地域で、冷蔵庫を売るにはどうすれば良いでしょうか?
【回答】
食べ物が凍結しない箱として売り出す。
第四問
サイコロを3回振って、すべて同じ数字を出さなくてはいけません。確実に成功させるためには、どうすれば良いでしょうか?
【回答】
成功するまで続ける。
第五問
深さ10メートルの穴に、ゴムボールが落ちてしまいました。ボールを取るためには、どうすれば良いでしょうか?
【回答】
穴に水を注げば、ボールが浮いてくる。
どうでしょうか?
答えを知れば簡単ですが、自力で回答を出そうとすると難しいかもしれません。こういった問題がすぐに分かるようになれば、かなり頭が柔らかいといえるでしょう。
頭が柔らかいことによるメリットとは?
新しいアイデアを思いつく
人と違う考え方をすることで、斬新なアイデアが浮かぶ可能性が高いです。自分独自の視点で考えることができれば、それだけ周りの人と差を付けることができるでしょう。
特に、企画や商品開発などの仕事をしている人は、独創的な考え方をすることは大切な要素です。オリジナルのアイデアを生み出せれば、仕事をする上でも大きな武器となります。
また、ピンチに陥ったときにも、何かの解決法を思いつくかもしれません。絶体絶命の状況になったときに、奇抜なアイデアで切り抜けたというストーリーはよく聞きますよね。
頭が柔らかい人は、悪い状況でも切り抜けられるようになります。
ストレスを減らすことができる
普段の生活の中で、色々なストレス要因がありますよね。仕事や人間関係、金銭問題など、生きていれば悩み事ができてしまうのは仕方がありません。メンタルが弱い人だと、気が滅入ってしまうこともあるでしょう。
しかし、柔軟な考え方ができる人だと、ストレス要因を違った角度から見つめることができるようになります。
たとえば、仕事での失敗をした時にも、「良い勉強になった」と考えられればストレスを減らすことができますよね。人間関係のトラブルが発生した時にも、人を大切にするためのヒントが見つかるかもしれません。
自由な発想をすることができれば、今よりもストレスを大きく減らすことができるでしょう。
チャンスをつかみ取ることができる
頭が固い人だと、新しいものを否定しがちですよね。特に、年を取ると頭が固くなってしまうので、若者の考え方を理解できな人が多いです。それだと、時代の流れについていくことができなくなってしまいます。
頭が柔らかい人は、新しいものを受け入れることに抵抗がありません。なので、どんどん知識を吸収することができ、スキルアップができるようになるわけです。
新しいものに抵抗が無ければアンテナが広がっていくので、自然とチャンスをつかむことができます。チャンスは不意に巡ってくるものですから、日頃から受け入れる姿勢でいることが大切ですね。
頭が固いとデメリットだらけ
1つの考えに固執する
時代は移り変わっているので、過去に上手くいった方法でも今では通用しないことが大いにあります。なので、1つのやり方に固執することは、かなりリスクが大きいわけですね。でも、頭が固い人だと、同じやり方にこだわってしまうことが多いです。
自分の経験を過信してしまうと、周りからの忠告も受け入れません。こういったやり方だと、環境や時代の変化に対応できなくなるでしょう。なので、いつも同じやり方をしている人は、注意した方が良いですね。
新しいことを否定する
新しい方法論やシステムに出合った時に、不快感を示すようなら要注意です。頭が固い人は、新しいものを何でも否定する傾向にあります。それに対する優位性を検討するよりも、粗探しをすることに労力を割いてしまうわけです。
そんなことをしても、何の生産性もありませんよね。無意味な徒労に終わってしまいますし、チャンスを見逃すことにもなります。なので、新しいものが理解できなくても、客観的な視点で評価できるようになりましょう。
他人に聞かない
他人に質問せずに、何でも自分の頭で考えてしまう人がいます。これだと、固定観念に縛られた考え方しかできませんから、偏った思考パターンとなってしまいます。他人から学ぼうとしない人は、今後も成長することは無いでしょう。
たとえ、自分よりも年下の人間であっても、優れた部分があるなら素直に質問するべきです。変にプライドを持っていると、学びの機会が減ってしまうので注意が必要ですね。
自己投資をしない
本を読んだりセミナーに参加したりすれば、自分の知識を深めることができます。こういった自己投資を積極的に行わないと、自分の考え方が古くなってしまいます。ですから、常に情報を吸収できるように心掛けましょう。
頭が固い人というのは、我流の考え方にしがみついている人です。それで上手くいったとしても、一時的な成功で終わってしまうでしょう。なので、柔軟に考えることができるように、情報が入ってくる環境に身を置くことが大切だといえます。
スポンサーリンク
頭を柔らかくするための8つの方法
ゼロベースで考える
自分の思い込みは捨てて、すべてゼロから考えてみます。これまでの常識やルールなどをすべて無視して、完全に新しく考えるわけですね。そうすることで、枠組みに捉われない自由な発想ができるようになります。
人はどうしても、今までの経験や知識をベースに考えてしまいます。でも、それだとありきたりの発想しか出てきません。なので、ゼロベースで物事を捉えることが大切だといえます。
たとえ非常識なアイデアであっても、考えるだけなら問題ありません。自分の思い付くままに、自由に発想してみましょう。
色々な世界を体験する
同じような生活を毎日続けていると、自分の世界観が狭くなってしまいます。なので、積極的に外へ出て、新しい経験を重ねるようにしてください。習い事を始めたり、新しい人と出会ったり、旅行へ行ってみたり、ジャンルを問わずに何でも挑戦することが大切です。
今までに経験がないことをやってみると、新しい気付きがあると思います。こういった経験を豊富に積んでいけば、自分の価値観も広がっていくでしょう。柔軟な考え方が出来るようになるので、週末は新しい経験をするために行動してください。
常に頭を使って考える
新しいアイデアは、すぐに思いつくことはありません。なので、暇さえあれば、何かについて考えるようにしましょう。時間をかけて考えることで、今まで無かった思考ができるようになります。
大切なことは、興味を持って考えることです。興味を持つことで前向きの思考になるので、色々な発想をすることができます。
また、考えることを止めたとしても、ふとした瞬間にアイデアが浮かぶことがあります。これは、脳がフル回転することで、無意識の中で考えているからですね。
後ろ向きな姿勢で考えていては、良い考えは浮かばないので注意してください。
複数の選択肢を考える
何かの答えを出すときには、必ず複数の答えを用意しましょう。1つの答えしか出さなければ、それが固定観念となってしまいます。自分の発想が縛られてしまうので、あらゆる選択肢を考慮に入れてみてください。
全く違う方向性の答えを導き出すことができれば、それだけ可能性が増えることになります。なので、最低でも3つ以上の答えが必要ですね。この考え方に慣れてくると、10個以上の答えを思いつくことができるかもしれません。
出せる答えが多いほど、頭が柔らかくなっている証拠です。
紙に書いて考える
自分の頭の中だけで考えていると、あまり深い思考ができません。なので、紙に書き出して考えると良いでしょう。自分の考えを視覚化することで、より深く考えることができるようになります。
また、図やグラフなどを書いてみると、より分かりやすくなるはずです。今まで気づかなかったことが見えてくるので、新しい発想ができると思います。だから、複雑なことを考えるときには、紙に書き出してみてください。
とにかく行動する
頭の中で考えるよりも、自分で体験した方が得るものが多いです。なので、考えるだけではなくて、どんどん行動に移すようにしてください。実際に体験してみると、自分の予想と違っていることがあります。
「思った以上にスゴイ」と感じたり、「意外とダメだったな」と落胆することもあるでしょう。そういった経験を積むことで、自分の判断基準が増えていくわけです。モノの見方が変わってくると思いますから、行動力を意識してみると良いでしょう。
何もしない時間を作る
1日のうちで1時間くらいは、何もせずにボーっとする時間を設けてください。脳をフラットな状態にしておくと、思考が働きやすい状態になります。なので、寝る前などは、部屋を薄暗くしてリラックスしてみましょう。
いつも仕事のことを考えて忙しくしていると、脳がパンクしてしまいます。そういった状態だと余裕がなくなってしまうので、頭が上手く働かなくなるわけです。ですから、脳を休める時間を持つというのは大切なことですね。
楽しいことをする
友達と会話をしたり、自分の趣味に没頭するなど、楽しいと思うことをしてください。そうすれば、脳が活発に働くようになるので、クリエイティブな考え方ができるようになります。
ストレスの発散にもつながりますから、ネガティブな思考が無くなるわけですね。嫌なことを考え続けていると、どんどん視野が狭くなって頭が固くなってしまうでしょう。
それを防ぐためにも、定期的に楽しいことをしてストレスを発散させる必要がありますね。
頭を柔らかくするのに役立つ本
戦略思考コンプリートブック
問題解決のための考え方について、解説されている本です。いくつかの仮説を立てて検証するというプロセスなので、最善の答えを導き出す思考法を身に付けることができます。
特に、20代後半以上の社会人におススメですね。会社では色々な問題が起きるはずなので、それらを解決するための柔軟な思考法を身に付けることは大切です。
トヨタの自分で考える力
元トヨタのナンバーワンのメカニックが、トヨタの現場で行われている思考法を解説した本です。成果をあげるための38の口グセと、5つの「思考の型」が紹介されていました。
世界一の会社の考え方を学ぶことができるので、臨機応変に対応できる思考ができるようになるはずです。事例が豊富に紹介されていますから、すぐにでも使えるスキルがたくさんあります。
以上、頭を柔らかくする方法を紹介しました。
IT社会になって、時代の流れが非常に速くなりました。今後ますますスピード感が高まっていくはずなので、取り残されることの無いように柔軟な思考ができるようにしてください。
photo credit: Thinking|check|ciencies