生産性を劇的に高める考え方!ロジカルシンキングの3つの論理とは?
2016/05/06
ビジネスシーンで欠かせない能力として、ロジカルシンキングがあります。ロジカルシンキングとは、論理的に考えるということ。ビジネスの場面では、いかなる場面においても、素早く正しい判断をすることが求められます。
そこで、ロジカルシンキングをマスターしておけば、劇的に早く判断をすることが出来るようになりますよ。生産性も驚くほど上がりますから、ビジネスマンはぜひとも習得したい能力だといえます。
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ロジカルシンキングを支える3つの論理とは?
ロジカルシンキングには、大きく分けて3つの考え方があります。それぞれに特徴がありますので、覚えておくようにしてくださいね。それらの考え方は、以下の3つとなります。
- 演繹法
- 帰納法
- 弁証法
順に解説をしていきますね。
演繹法
演繹法とは、疑いようのないことから始めて、論理を積み重ねる方法です。有名なのは、アリストテレスの3段論法ですね。
- 大前提:すべての人間はいつか死ぬ
- 小前提:私は人間である
- 結論 :私はいつか死ぬ
このように、誰もが認めざるを得ない論理を積み重ねることで、最終的な結論まで持っていく考え方です。順序立てて説明することが出来るので、誰かを説得するときなどに有効ですね。
非常に便利な論理ですが、デメリットも存在します。それは、論理が飛躍しやすいということです。一段ずつ論理を積み重ねていく手法なので、途中で一つでも論理が間違っていた場合、全てが崩れるということになってしまいます。ですから、抜かりが無いようにしっかりと注意する必要がありますね。
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帰納法
帰納法は、多くの事実から類似点をまとめることで結論を導く考え方のことです。例を出すと、リンゴは甘い、ミカンは甘い、ブドウは甘い。よって、「果物は甘い」という結論が導かれます。実際の事実に基づいて結論を出しますから、正確性の高い考え方が出来ます。
ただ、データが少なすぎたり、観察が甘かったりすると、間違った回答が得られてしまうので注意が必要です。帰納法は、ビジネスの世界でよく使われる考え方です。データから戦略を立てるというのは、どこの会社でもやっていることですから帰納法が役に立ちます。非常に使える考え方といえますね。
弁証法
弁証法は、ヘーゲルという哲学者が提唱した考え方です。事象の変化の過程を本質的に理解するための方法といわれていますね。ちょっと難しいですが、新しい考え方を生み出すことが出来るので、すごく有益な手法です。具体的には、一つの意見(テーゼ)と反対意見(アンチテーゼ)を比較して、それらを取り入れて(アウフヘーベン)より高次元のものを生み出すということです。例を出しましょう。
- (テーゼ)固定電話:外で話すことが出来ない
- (アンチテーゼ)公衆電話:必要なときにあるとは限らない
- (アウフヘーベン)携帯電話:いつでもどこでも話すことが出来る
固定電話と公衆電話のデメリットなどを取り入れて、新しい携帯電話という発想が生まれたわけです。弁証法は、新しいイノベーションを生み出すことが出来る考え方です。これからの時代には、かなり重要なものとなってくるはずですから、覚えておくようにしてください。
以上、ロジカルシンキングの基本的な考え方を3つ紹介しました。これらを駆使すれば、どんな場面でも論理的に考えることが出来るようになります。色々なシーンで活用することが出来ますから、日頃から覚えておくようにしてください。
photo credit: ckaroli