頑張り屋は“うつ病”になる?頑張りすぎる性格を直す8つのコツ
2016/11/15
何事にも全力でマジメに取り組むのは、非常に良いことです。周りの人から信頼を集められますし、仕事で結果を出せる可能性も高くなるでしょう。なので、頑張り屋な人は、どんな場面でも一定の評価を集めることができます。
しかし、過剰に頑張りすぎてしまうと、精神がパンクしてしまうかもしれません。
- 完璧主義で些細なミスも許せない
- 無理をしてでも周りに合わせようとする
- 負けず嫌いで他人と比較しがち
- 周りにスゴイと思われたい
- 疲れていても我慢して働くことが多い
このような傾向がある人は、要注意ですね。
実は、頑張りすぎる性格の人は、うつ病になりやすいと言われています。
体に負担が掛かっていても休むことがないために、どんどん自分を追い込んでしまうわけです。そして、いつか限界を超えてしまうと、心が壊れてしまうことになるでしょう。
そうならないためにも、適度に力を抜くことを覚えなくてはいけません。ここでは、頑張りすぎる性格を直すコツを紹介していきます。
目次
頑張りすぎると“うつ病”になる理由
うつ病になる人の多くは、マジメで頑張り屋の性格のようです。こういった性格の人は、自分の限界を超えて頑張りすぎる傾向にあります。自分を犠牲にしてでも、周りの期待に応えようとするからですね。
たとえば、嫌な仕事でも頼まれたら断れない、完璧主義だから結果が出るまで頑張り続ける、体調を崩しても仕事を休まないなど、自己犠牲を伴う努力が正しいことだと思っています。
必死で頑張って仕事をすると、周りの人はみんな褒めてくれます。なので、それが嬉しくて、もっと期待に応えたいと考えてしまうわけですね。
ただ、他人に評価されるとアドレナリンが分泌されるので、心身の疲労に気づきにくくなってしまいます。ですから、知らないうちに自分の限界を超えてしまうということになるでしょう。
特に、日本人は勤勉な国民性なので、頑張りすぎる人が多いようです。ブラック企業などが社会問題になっていますが、そういった過酷な労働環境であっても、会社を辞めずに頑張ってしまうわけです。
こんな生活を続けていると、心も体も壊れてしまいます。うつ病になってしまいますし、最悪の場合は過労自殺をするケースも少なくありません。
過剰な努力は自分を追い込むだけですから、少しは息抜きをすることも覚えるようにしてください。
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頑張りすぎるのは、幼少期の環境が原因
自分を犠牲にしてまで頑張ろうとする人は、幼少期の育て方に問題があるケースがほとんどです。親に否定されながら育ったり、育児放棄されたりすると、自分に対して自信を持つことができません。
そのまま成長してしまえば、「もっと頑張らないと認めてもらえない」と思い込むようになるわけです。今の自分自身ではダメだから、結果を出さなくては価値がないと考えてしまいます。
だから、自分のことを認めてもらうために、必死で努力しようとするわけですね。どれだけ疲れていても、周りから否定されるという恐怖感があるので休むことができません。
自分に自信がない人は、否定されることが何よりも怖いと感じます。周りから褒められることでしか、自分の価値を感じることができないということです。そのための手段として、過剰な努力へと走ってしまいます。
過剰適応症候群という病気もある
過剰適応症候群とは、周りの環境に合わせ過ぎてしまって、自分に負担をかけてしまう症状のことです。他人から嫌われることや仲間外れにされることを恐れることから、こういった症状が出ることがあります。
相手に合わせることを、有言無言に教育されたり、しつけられたりすると、必要以上に自分を殺して、まわりに合わせることしかできなくなります。大人になっても、自分主張ができなくなり、今度はそれによって、かえって複雑な問題を引き起こす結果となります。
なぜならば、人の気配を読んだり、人の動きを気にしたり、ということばかりやっていると、それはそれで、自分が疲れ果ててしまったり、相手の調子が狂ったりして迷惑がられ、周囲と合わなくなっていくからです。
「期待に応えられないと嫌われてしまう」という強迫観念を持っているので、それを避けるために必死で努力をしようとします。
病院で診察を受けていないだけで、過剰適応症候群にかかっている人は非常に多いはずです。思い当たる節がある人は、十分に注意しないといけません。
頑張りすぎる人のチェック診断
自分では普通にしているつもりでも、実は頑張りすぎていることがあります。自覚症状が無ければブレーキが効きませんから、まずは自己診断をやってみてください。
- 自分よりも他人の気持ちを優先しがち
- 何かに失敗すると自分の責任だと考える
- 誰かに迷惑をかけるなら自分が損したほうがマシだと思う
- 疲れていても休むのが怖いと感じる
- 何もしない時間があると不安になる
- 周りからどう思われているかが気になる
- 完璧主義で細かな点にこだわってしまう
- 他人に嫌われるのが怖い
- 今の自分の価値があると思わない
- 自分に対する劣等感が強い
以上の項目のうち、当てはまるものがあれば、頑張りすぎている可能性がありますね。3つ以上に該当するのなら、要注意だと思った方が良いでしょう。
なので、精神的に破たんしてしまう前に、対処しなくてはいけません。
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頑張りすぎる自分を変えるための8つの方法
ありのままの自分を認める
今の自分を否定している人は、自己成長のために努力をし続ける傾向にあります。自分の欠点や弱点を無くすために、絶えず努力をするということですね。しかし、今の自分を否定している限り、自信を持つことはできません。
コンプレックスを認めることができなければ、自分を好きになることができないということです。だから、欠点や弱点などを含めて、自分の個性だと思って認めるようにしてください。そうすることで、周りの目は気にならなくなるでしょう。
期待に応えるために過剰な努力をしなくても済みますから、自分を追い詰めることはありません。ストレスの無い生活を送るために、ありのままの自分を認めることから始めてください。
自分の価値観に沿って行動する
周りの人に合わせてばかりだと、自分のやりたいことができません。
なので、自分の価値観で行動することが大切です。つまり、正しいかどうかは、自分の判断で決めるということです。たとえ、周りから反対されたとしても、自分が正しいと思った道を進むようにしましょう。
そうすれば、失敗したとしても自分の責任として納得することができます。他人の言いなりになって失敗したら、後悔しか残りませんよね。だから、自分の価値観を大切にしてください。
自分で考えて行動する習慣があると、失敗をしてもそこから学びを得ることができます。自己成長に繋げるためにも、ちゃんと頭で考えるということが大切なわけです。
一人でやろうとしない
自分でやらなくてもいい仕事は、積極的に他人に任せるようにしてください。頑張りすぎる人は、何でも一人でやろうとしてしまいます。チームのみんなで協力し合うことで、効率よく仕事を進めることができます。
特に、30代後半の会社員などは、組織を管理するマネジメント能力が問われることになります。なので、仕事の割り振りをしてチームで結果を出していかなければ、会社で評価されることはありません。
30代後半になってくると、問われるのは管理職としてのマネジメント能力です。なので、自分が結果を出すだけでなく、部下にも結果を出させる必要があります。ですので、そういった面をアピールできるかどうかが重要な要素となります。
自分を責めない
先述したように、頑張りすぎる人は自分を否定して努力をし続ける傾向にあります。でも、日頃から自分のことを責めてしまうと、常にストレスを感じ続けるということになるわけです。なので、体が休まるということが無く、どんどん疲労が溜まってしまいます。
ですから、何でも自分のせいにしないようにしてください。たとえ、自分のミスで仕事が失敗したとしても、何かほかの要素があったのかもしれません。物事は色々な要素が重なり合って生じるものですから、自分の責任だけであることは少ないということです。
そのため、自分一人で問題を抱え込むのは止めましょう。もっと気楽に考えた方が、上手くいくことは多いですね。
嫌われることを気にしない
周りの期待に応えたいと思うのは、「嫌われたくない」という気持ちの表れです。でも、どれだけ努力をしたとしても、すべての人に好かれるのは不可能だといえます。だから、最初から「嫌われても良い」と思うようにしてください。
人には相性がありますから、10人と出会えば3人くらいには嫌われてしまいます。これが普通ですから、すべての人に好かれようとは思わないでおきましょう。嫌われることに慣れてしまえば、周りの意見に左右されることは無くなります。
なので、自分を追い込んで頑張る必要もないということですね。
完璧主義をやめる
何事にも完璧を求めてしまうと、失敗を恐れるあまり過剰に努力を続けてしまいます。人間は未熟な生き物ですから、どれだけ頑張っても完璧に行うのは不可能です。
なので、完璧を目指すということは、不可能な理想を追いかけ続けるということなんですね。実現が不可能なわけですから、これほど無駄なことはありません。
ですから、最初から80点くらいの完成度を目指して、軽い気持ちで仕事をすると良いでしょう。そうすれば、ストレスも溜まりにくいですし、自分のパフォーマンスも高まるはずです。
自分と他人は対等であると認識する
自分が下手に出てしまうと、常に周りの顔色を伺わないといけません。それだと、上手く利用されてしまうだけですから、もっと堂々と他人と接するようにしましょう。周りとの関係は常に対等だと思うことで、自分の意見を尊重することができます。
なので、思っていることを堂々と発言したり、嫌な仕事は断るようにしてください。こういう態度で接することができれば、過剰に頑張りすぎることは無くなります。人間関係も良好となりますから、トラブルを抱えることも少なくなるでしょう。
何もしない時間を作る
頑張りすぎる人は、仕事のことを一日中考えてしまっています。なので、気が休まることがなく、どんどん神経がすり減ってしまうわけです。ずっと張り詰めてばかりいると、疲れを取ることができません。
ですから、一日のうちで1~2時間くらいの「何もしない時間」を作ってください。その時間だけは、仕事のことは一切忘れて、ボーっとして過ごします。締め切りが近くても関係ありません。とにかく、何もせずにボーっとするわけです。
こういった時間があることで、精神的なゆとりを持つことができるようになります。気持ちをリフレッシュさせることにより、頑張り過ぎを防ぐことができますよ。
頑張りすぎないために役立つ本
すごい手抜き
今よりも少ない労力で、大きな結果を出すための仕事術が書かれている本です。完璧主義よりも手抜き思考の方が成果が出やすい、といったことが解説されていました。
完璧を目指しすぎて疲れている人は、この本から学べるポイントは多いと思います。30の仕事術が紹介されているので、自分に合ったものだけを選択することができますよ。
努力の選び方
自分にとって必要な努力だけを選択して、効率よく仕事をするための方法が紹介されている本です。この本を読むことで、「無駄な努力」や「必要のない努力」を見極めることができるようになります。
結果につながる努力だけに集中すれば、無駄に労働を行う必要はありません。無駄な努力に時間を取られて疲弊している人には、かなりおススメできる内容となっていますね。
以上、頑張りすぎるのを無くすための方法を紹介しました。
努力をするのは良いことだと思いますが、少し自分に優しくしても良いかもしれません。自分を追い込むとストレスを抱えるだけなので、肩の力を抜く努力をしてください。
photo credit: Day 135|improptu field trip|Warp Speed