血行不良の原因と危険性とは?髪や肌の健康に悪影響を与えてしまいます。
2016/05/06
血液は、全身に栄養を送るために必要不可欠なものです。なので、何らかの原因で血行不良になってしまうと、体の各部に影響が出てしまうようになります。気付かないうちに血行が悪くなっている可能性があるので、十分に注意をしましょう。
生活習慣を見直すことができれば、血の巡りも良くなって活発に体を動かすことができるはずです。不規則な生活をしている人は、早めに改善してください。自覚症状が無かったとしても、急に病気になったりするかもしれません。
ここでは、血行不良の危険性について紹介をします。
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血行不良になる原因とは?
運動不足
日頃から体を動かす習慣が無い人は、筋肉が弱ってしまいます。筋肉は血管を刺激して血流を送るポンプのような働きをしているので、筋力が弱ってしまうと血行も悪くなってしまうわけです。
特に、ふくらはぎの筋肉は、脚に溜まった血液を心臓に戻す働きをしています。なので、下半身の筋肉が低下することで、貧血などを起こしやすくなってしまいますね。また、運動をしなければ心臓も弱ってしまいますから、血液を力強く押し出すことができません。
ハードな運動は必要ありませんので、軽く汗をかくくらいのエクササイズを行うようにしてください。
疲労の蓄積
残業のしすぎや長時間のデスクワークで同じ姿勢を取り続けたりすると、乳酸という疲労物質が溜まって筋肉が硬くなってしまいます。筋肉の柔軟性が無くなったりすることで、血管が圧迫されて血の巡りが悪くなるわけですね。
特に、毛細血管やリンパ管は詰まりやすいですから、手足の末端が冷たくなったら注意が必要です。これを防ぐためには、仕事の合間に休憩を挟んで疲れを溜めないような工夫が必要となります。
急激な温度差
夏になると、室内では冷房を掛けますよね。なので、外の熱い気温から急激に体が冷やされることで、自律神経の働きが悪くなってしまいます。自律神経は体温調節にも関わっていますから、体温を一定に保つことができずに体に不調をきたしてしまうわけです。
その症状の一つとして、血行が悪くなってしまうことがありますね。人間の身体は、5度以上の温度差を感じると何らかの影響を受けてしまうようです。ですから、冷房で身体が冷えすぎないように、ひざ掛けなどを使用すると良いでしょう。
水分の不足
夏場に水を飲まずにいると、汗で水分が奪われてしまって脱水症状となります。すると、血液がドロドロになってしまうので、血行不良となってしまいます。細い毛細血管では血流が止まってしまいますから、注意が必要ですね。
また、気温が高い日だと熱中症の危険もあるので、こまめに水分の補給を行ってください。室内にいても、水分は皮膚から蒸発してしまいます。なので、冷房を掛けたり水分補給を怠らないことが大切です。
ストレスが溜まる
仕事やプライベートなどでストレスを溜めていると、自律神経のバランスが悪くなってしまいます。すると、交感神経が活発に働くようになり、身体が興奮状態となってしまうわけです。その結果、血管が収縮して血の流れが悪くなるということですね。
そして、身体も冷えてしまうので、筋肉や血管が硬くなって血行不良が悪化するという流れになります。かなりの悪循環になってしまいますから、日頃からストレスを溜めない工夫が必要でしょう。適度にリフレッシュさせる習慣をつけてください。
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血行不良による身体への影響について
肌のトラブル
肌の表面を通る毛細血管に血液が送られないと、顔色が悪くなってしまいます。目の下にクマができるのも、血行が悪いことが原因ですね。元気が無いように見えてしまうので、周りの人からの印象が悪くなりがちです。
さらに、血行が悪いことで肌のターンオーバーが正しく行われずに、新陳代謝が乱れてしまいます。そうすると、シミやシワ、乾燥肌や吹き出物などの肌トラブルの原因となってしまうでしょう。肌の修復には血行促進が大切なので、日頃から運動をして血流を悪くしない工夫が必要ですね。
脳機能の低下
血行が悪くなると、脳への血流も少なくなります。すると、脳への酸素が不足してしまって、脳機能が著しく低下してしまうわけです。だから、記憶力や集中力が下がってしまうことがあるでしょう。
常に頭がボーっとした状態となるので、仕事にも影響する可能性があります。ですから、クリエイティブな仕事をしている人だと、かなり気を付けなくてはいけませんね。学生の人なども勉強にに影響が出るので、血流を良くすることを意識してください。
免疫力が低下する
人間の血液の中には、免疫細胞や白血球、リンパ球などの身を守るための物質が含まれています。でも、疲労やストレスなどが溜まっていると、血行が悪くなってそれらの物質が全身へと運ばれていきません。なので、免疫力が急激に低下してしまうということですね。
風邪などを引きやすくなるのはもちろん、もっと重大な病気にかかってしまうかもしれません。体調不良が起きやすい人は、慢性的に血行が悪くなっている可能性があります。ですから、運動をしたり身体を温めたり、血行を改善するための工夫を欠かさないようにしましょう。
抜け毛
頭皮の血行が悪くなることで、抜け毛の原因となってしまいます。頭皮に栄養や酸素が十分に送られなくなるので、健康的な髪を作ることができなくなるわけですね。特に、頭皮は内臓などと比べて重要ではありませんから、栄養が送られる優先度が低いです。そのため、頭皮は栄養が不足しやすくなります。
さらに、髪の栄養が不足することで、白髪やパサつきなどの原因にもなるでしょう。ですから、髪が傷んでいる人は、頭皮をマッサージして血行を促進する必要があります。血の巡りが良くなることで、健康的な髪質になることができるでしょう。
以上、血行不良の危険性について紹介をしました。日頃から意識をしていないと、血行はすぐに悪くなってしまいます。手足の末端が冷えやすい人は、血行が悪くなっている証拠です。ですから、体調に影響が出る前に、対策を打ってみてください。
photo credit: Blood Cells