座りっぱなしによる健康リスクとは?
2016/05/06
最近は、IT系の企業が多くなっているので、デスクワークをする人の数が増えていますよね。なので、1日中座りっぱなしだという人も多いはずです。あるデータによると、20~30代の社会人の7割以上は、毎日8時間以上も座りっぱなしのようです。
ずっと座っているのは楽だと思われがちですが、体のいたるところに不調をきたす可能性があります。健康を害するリスクもありますから、ちゃんと対策をするようにしましょう。仕事だからデスクワークを止めるのは難しいでしょうが、出来る対処はあります。
ここでは、座りっぱなしの不調を防ぐ方法を紹介します。
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長時間、座り続けることのデメリット
太りやすくなる
あまり動かずに座っている時間が多い人は、足腰の筋肉が弱ってしまいます。特に、ふくらはぎの筋肉は血液を心臓に戻すポンプの役割をしています。なので、この筋肉が弱ってしまうと、血液が足に溜まってしまうわけです。
そうすると、体の循環が悪くなって、代謝が下がって太りやすくなります。また、血糖値を下げるインスリンの分泌も減ってしまうので、余計な糖分が血液中に流れてしまいます。これも、太りやすくなる原因となりますね。
死のリスクが増大する
6時間以上座るのが習慣となっている人は、そうでない人よりも15年以内に死ぬ確率が15%も増えるようです。慢性的な運動不足となりがちですし、内臓の機能なども下がることでリスクが増えてしまうようですね。
また、心臓病にかかるリスクも2倍に上がります。なので、デスクワークをしている人は、立ち仕事の人よりも健康に気を遣わないといけません。
骨盤が歪む
座りっぱなしだと姿勢が悪くなるので、骨盤が歪んでしまいます。そうすると、肩こりや腰痛の原因となりますし、疲れやむくみの原因となることもあります。また、女性であれば、生理不順や便秘を引き起こすこともあるようです。
さらに、うつ病などの精神疾患にも掛かりやすくなるというデータがあります。姿勢が悪くなることで、色々なリスクがありますから注意するようにしましょう。
エコノミークラス症候群
長時間同じ姿勢でいると、血液の流れが悪くなって血管が詰まってしまいます。そして、歩き始めると急に呼吸困難を起こしてしまったり、最悪のケースだと死に至ることもあります。突発的に起こる怖い病気ですね。
飛行機の中で起こりやすいので、エコノミークラス症候群という名前が付きました。しかし、日常生活でも座りっぱなしだと起きる可能性があります。健康な人でも、急に死んでしまうことがあるので、注意しないといけません。
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座りっぱなしのリスクを減らす秘訣
正しい姿勢で座る
椅子に深く腰掛けて、顔を上げて真っ直ぐ座りましょう。そうすると、背筋が伸びた状態となるので、体の負担が軽減されます。椅子の高さが合っていないと、背筋が曲がってしまいます。なので、自分の体格に合うように調節しましょう。
理想としては、足を付いた状態で太ももが床と平行になる高さですね。そして、真正面にパソコンモニターを置いて、目線を下げずに見れる状態にしてください。これが、長時間座っても疲れにくい姿勢だといえます。
水分補給を行う
足を曲げた状態で座り続けていると、静脈の環境が悪くなってしまいます。その状態で仕事に集中していると、脱水症状を引き起こす可能性があります。自分でも気付かないうちに水分が足りなくなるので、マメに水分を補給するようにしてください。
また、足のポジションを定期的に入れ替えることも重要です。そうすることで、血流が改善されますから、脱水を防ぐことにもなります。さらに、むくみの防止にも繋がりますから、特に女性の方は意識をすると良いでしょう。
こまめに立つ
定期的に、椅子から立ち上がって歩いてみましょう。最低でも、1時間に1回くらいは、軽く歩いた方が良いですね。そうすれば、部分的に血が溜まるのを防ぐことができます。気分転換にもなりますから、会社の周りなどを散歩してみてください。
また、ストレッチなどをするのも有効です。足や腕、背骨を伸ばすようにすれば、新陳代謝を促すことができます。血液の循環が良くなりますから、太りにくい体質を作るためにも有効だといえるでしょう。
脚を冷やさない
長時間座っていると血行が悪くなるので、体温が下がってしまいます。なので、温かい飲み物を飲むようにしたり、体を温める工夫をしましょう。特に、足先が冷えやすくなっているので、ひざ掛けなどを使って温めてください。
夏場でもエアコンが効きすぎた部屋は冷えるので、ひざ掛けを常に用意しておくのは大切です。冷え性の人は、レッグウォーマーなどを使うのも良いかもしれませんね。体が冷えないように、いつも気を遣うようにしましょう。
以上、座りっぱなしによる不調を防ぐ方法を紹介しました。デスクワークの人すべてに関係することですから、ぜひとも覚えておくようにしてください。毎日の生活に影響することですから、ちゃんと頭に入れておいた方が良いと思います。
photo credit: zen