やむを得ず短期間で転職することになった場合の注意点
ツイート新しい会社に転職が決まったとしても、いざ入社してみると予想と違っていることがあります。特に、労働条件などが約束と違っていると、やる気を無くしてしまいますよね。しかし、だからといってすぐに辞めてしまったら、次の再転職でかなり不利になります。
ですから、退職するとしても、よく考えてください。自分のキャリアに傷が付いてしまったら意味が無いので、軽率な行動はしないほうが良いですね。
ここでは、短期間で会社を辞める時の注意点を紹介します。
再転職によるデメリットについて
転職先を見つけにくくなる
一度転職してからすぐに再転職をするなら、応募先の企業から敬遠される可能性があります。「仕事への責任感が無い」「短期間で辞めそう」など、マイナスのイメージが付いてしまうからですね。
だから、それ相応の転職理由がなければ、納得してもらえることは無いでしょう。その時に、「上司との関係が合わなかった」「無駄な残業が多かった」など、前の職場の悪口に聞こえるようなことは言わないようにしてください。
前向きな理由での転職なら問題ありませんが、仕事が嫌だから辞めたといった理由だと再転職は難しいかもしれません。
収入が減ってしまう可能性
運良く再転職先が見つかっても、しばらくの間は試用期間となる場合が多いです。試用期間の間には、基本給を減らされたり、残業代や各種手当てが支給されないことがあります。すると、大幅に収入が減ってしまうわけですね。
試用期間中に再転職をする人だと、内定先でも試用期間を繰り返すことになります。そのため、半年以上も少ない収入で暮らさなくてはいけません。一人暮らしだったら何とかなるかもしれませんが、家庭を持っている人だと非常に苦しいでしょう。
社会保険の負担が増える
会社を辞めてからすぐに転職先が見つからないなら、国民年金や国民健康保険に加入をしなくてはいけません。会社員なら会社が半分を負担してもらえますが、無職の期間には全額が自己負担となってしまいます。
また、転職先の試用期間の間は、社会保険に加入できない会社もあります。だから、本採用されるまで、高額な社会保険料を支払う必要があるわけです。収入がダウンする上に保険料まで上がってしまうと、ますます生活が苦しくなってしまいますね。
短期間の再転職はリスクが大きいですから、よく考えることをおススメします。
短期間で再転職するときのポイント
まずは会社と話し合ってみる
入社時の約束と違っていることがあれば、まずは上司に相談してみましょう。それで改善されるのであれば、問題ないですよね。単純に会社側のミスかもしれませんし、とにかく話し合いをしてみないと分かりません。
もしも、会社を辞めることになったとしても、話し合いをした事実があれば武器になります。次の面接を受けた時に「なぜすぐに辞めたのか?」と聞かれますが、労働条件が改善されなかったことを伝えればリカバリー出来るからです。
あくまでも、自分はその仕事を続けたかったことをアピールするのがコツですね。
そして、退職することになった原因を、しっかりと振り返ることも大切です。条件が違っていたのであれば会社側に非がありますが、自分にも何かしらの問題があります。募集時の求人情報を詳しく読み込んでいなかったり、面接のときに確認不足だったりなどですね。
なので、同じ失敗をしないためにも、ちゃんと原因を究明して反省するようにしましょう。
面接では説明責任を果たす
再転職先の面接で最も重要となるのが、「なぜすぐに転職するのか?」ということです。ここで納得できる理由を説明できなければ、内定をもらえることはないでしょう。なので、どんな質問が来ても、すぐに答えられるようにしてください。
- すぐに再転職をする理由は?
- 自分なりに改善の努力をしたのか?
- 今回の転職で改善できる根拠はあるのか?
これらの質問に対する答えを用意しておけば、準備としては万全だといえます。
そして、この質問について考えることで、今回の転職が正しいのかどうかも判断することができますね。自分なりに改善の努力をしていないなら、もう少し今の職場で頑張ってみる必要があるでしょう。
また、次の転職で改善できる根拠が無いのなら、安易に転職を決めてはいけません。同じ失敗を何度も繰り返さないためにも、今の職場で何らかの結果を残す必要があります。
経歴の詐称は絶対にしてはいけない!
転職して数か月で再転職を考えた場合、1回目の転職を無かったことにしようと考えるかもしれません。転職歴をごまかしてしまえば、選考で不利になることが無いからですね。ただ、この方法はリスクが高すぎるので、止めた方が良いでしょう。
職歴や学歴などを隠ぺいすると、経歴詐称として解雇される可能性があります。過去の職歴などは、年金手帳、雇用保険者証、源泉徴収票などを見れば、一発でバレてしまいます。内定後に詐称が発覚すると大きな問題となりますから、嘘をつくのは止めてください。
すぐに発覚しなかったとしても、いつもビクビクしながら仕事をすることになります。それだと、仕事に集中できませんし、長く勤めることも難しいでしょう。どちらにしろ、デメリットの方が大きいですから、過去の経歴は正直に伝えることが大切です。
条件が合えば失業手当も受けられる
短期間で会社を辞めたとしても、失業手当の受給ができる可能性があります。失業手当は、雇用保険の加入期間が一定以上あることが条件です。なので、転職前の会社での加入期間があれば、受給することができる場合があります。
過去2年間の間に、雇用保険に12カ月以上加入していれば条件を満たしています。ですので、該当しているのであれば、ハローワークへ行って申請をするようにしてください。
以上のように、短期間での転職はおススメしませんが、注意するべきポイントをまとめました。どうしてもやむを得ない場合は、上記のポイントを理解して退職するようにしてください。転職を繰り返すことの無いように、計画的に転職活動を行いましょう。
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