初めてでも失敗しない!転職活動における全体の流れと注意点について
ツイート「初めての転職の前に意識するべきこと」で紹介しましたが、転職を決意するタイミングというのはすごく大切です。もし、適切なタイミングで転職を決めたのであれば、その時に意識しなくてはいけないことがあります。
それは、転職活動の全体像を知っておくということですね。何も考えずに行動してしまうと、失敗する可能性が高くなります。全体像を知って事前準備を欠かさないことで、満足のいく転職をすることができるでしょう。
活動が長引くとモチベーションが下がるので、スタートからゴールまで最短距離で進むことが大切です。
ここでは、転職活動の流れについて紹介します。
転職活動の全体像を知っておこう
まず、転職活動の流れは、以下のようになっていますね。
- 自己分析
- 情報収集
- 応募
- 面接
- 退社と入社準備
活動を始めてから内定をもらって入社するまでの期間は、一般的に3ヶ月が標準だとされています。それ以上の期間を費やす人もいますが、あまり長引いてしまうとモチベーションが下がるので注意が必要です。
なので、あまりダラダラしないで、短期間で無駄のない転職活動にしましょう。いつまでに転職するかという期限を設定すれば、高いモチベーションをキープすることができるはずです。
まず、最初の2週間程度で、自己分析を行います。自分の経歴の整理や希望する条件の明確化をして、目指すべき方向性を定めるわけですね。自分が何のために転職するのか、どんな仕事がしたいのかなどを、納得がいくまで考えなくてはいけません。
そして、次の2週間で、情報収集をしていきます。応募する企業の絞り込みや企業研究といったことです。自己分析でやりたいことが見えているはずですから、それを実現できる企業を見つけましょう。
それから、1ヶ月程度の時間をかけて、求人企業へ応募して面接を受けていきます。応募書類の作成や面接対策など、魅力的な自己アピールができるように工夫をしないといけません。
内定をもらうことができたら、最後の1ヶ月で今の会社の退職や新しい職場の入社手続きなどを行います。
以上が、一般的な転職活動の流れとなりますね。迷いなくスムーズに活動できるように、あらかじめ全体像を知っておいてください。
1.自己分析をして自分の軸を見つける
自己分析をせずに転職活動を始める人が多いのですが、ちゃんとやっておかないと活動中に迷いが生じることになります。また、応募書類の作成や面接での自己アピールにもつながる部分ですから、しっかりと行うようにしてください。
キャリアの棚卸し
これまでの職歴や経験を洗い出してみて、自分の得意なことや苦手なこと、将来的にやりたいことなどを考えていく作業です。
まずは、過去にやってきた仕事内容を、紙に箇条書きで書き出してみましょう。さらに、どんなポジションでどんな経験を積んできたのか、売り上げ実績や目標達成率なども、具体的に書いていきます。
そうすれば、持っているスキルや経験、自分の市場価値などが見えてくるはずです。自分のことは意外と分かっていないものなので、紙に書き出して客観的に見つめ直すといったことが大切ですね。
転職の目的を考える
また、「何のために転職するのか」「どんなライフスタイルを求めるのか」ということも考えなくてはいけません。これを明確にしておくことで、企業選びの基準や転職理由などを見つけることにもなります。
転職するからには、今の職場への不満があるはずですよね。たとえば、人間関係や収入、労働時間といったことです。そういった不満を、紙に書き出してみてください。さらに、それをどのように改善したいのかも考えます。
そうすれば、転職先に求める条件が導き出されるでしょう。「給料○○万円以上」「残業○○時間以下」などの基準があれば、求人情報を探すときの材料になるわけです。
よくある転職の失敗例として、転職活動に疲れてしまい、前の職場よりも条件の悪い会社に入ってしまうということがあります。自分が転職する理由を正しく把握していないと、このような失敗をすることになるかもしれません。
明確な目的を持つことは大切ですから、しっかりと理解をしておいてください。
第三者の意見を聞いてみる
信頼できる友人がいるなら、転職について相談してみるのも良いです。第三者の意見を聞くことで、新たな強みを発見できることがあります。自分では大したことがないと思っていても、他人からすると凄いスキルがあるかもしれません。
また、転職経験のある人から、アドバイスをもらうことも良いでしょう。その人から、「転職を決意した理由」や「転職活動中に心がけていたこと」などを聞くことで、参考になる部分は多いと思います。
ただし、社内の人間に相談してしまうと、そこから噂が広がって気まずくなってしまうことがありますね。なので、よほど信頼できる人か社外の人間だけに話すようにしてください。
自己分析は自分と向き合う作業なので、かなり面倒に感じる人は多いと思います。でも、自分の軸を作っておけば、これから転職を繰り返す中で一貫したキャリアを作ることができるわけです。
特定の分野に特化した一貫性のあるキャリアを持っていれば、自分の市場価値を高めることができます。転職のたびに年収をアップさせてキャリアアップに繋げられるので、将来を考える上では非常に大切なことですね。
2.効率的に情報収集して良い企業と出会う
自己分析が終わったら、求人情報を探しましょう。転職の目的や転職先に求める条件などは明確になっているはずなので、あとはそれに見合った企業を探すだけですね。
求人情報を探す方法としては、以下の5つが一般的です。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 企業のホームページ
- ヘッドハンティング・紹介
仕事探しで真っ先に思いつくのは、ハローワークだと思います。厚生労働省が運営している公的機関なので、かなり信頼性は高いですね。失業保険の給付申請をする場所なので、会社を辞めたほとんどの人が訪れるはずです。
求職者も求人企業も無料で利用できるので、膨大な量の求人情報が登録されています。地域に特化した求人も多いですから、地元で転職したい人には向いているサービスですね。
転職サイトの利用者も、非常に増えていますよね。条件を指定するだけで、理想的な求人情報を見つけることが可能です。ネットがあれば24時間検索できますから、最も手軽に利用できるサービスでしょう。
また、自分の情報を登録しておけば、企業からのスカウトメールを受け取ることができます。なので、忙しくて時間が無い人でも、自分に合った求人を見つけやすくなっていますね。
「リクナビNEXT」や「キャリアトレック」などが、人気の転職サイトですから登録しておいてください。
さらに、年収アップなどを考えているのなら、転職エージェントを使うことがおススメです。プロのキャリアアドバイザーが、転職の支援をしてくれるサービスですね。
一番の特徴としては、非公開求人を紹介してくれることです。ハローワークや求人サイトには掲載していない情報があるので、かなり条件の良い求人に優先的に応募することができます。
個別に紹介状なども書いてくれますから、かなり高い確率で内定をもらうことができるはずです。
他にも、企業のホームページに採用情報が書かれている場合もありますし、ヘッドハンターなどにスカウトされる人などもいます。特別なツテなどがあれば、紹介で転職できたりもしますね。
相性の良い求人を見分けるには?
理想的な求人が見つかったとしても、それが本当に自分に合っているかどうかは分かりません。求人票に書かれている内容は限られるので、少ない情報から企業の内情を読み取る必要があるわけです。
最初に見るべきポイントは、掲載されている写真です。大抵の求人情報には、働いている社員やオフィスの中などの写真があります。そこから、職場の雰囲気などを知ることができますよね。
特に、社員の年齢層や雰囲気などは、注意深く見るようにしてください。それを見れば、求めている人物像を知ることができます。若い人が多いのかや女性が多いのかなど、色々な情報を得ることができるでしょう。
さらに、どんな言葉が多用されているのかも重要です。「学歴不問」「インセンティブ」などの言葉が多ければ、実力主義で体育会系の会社であると想像できます。
一方、「未経験可」「資格取得支援」などのワードがあると、教育体制がしっかりした会社であることが多いです。
求人情報から分かることは多いですから、注意深く読み込むようにしてください。
3.応募書類は自分を売り込むパンフレット
就職のときとの違いとして、転職活動では職務経歴書が必要になります。職務経歴書とは、自分のこれまでの職歴やスキルを記入したものです。求人企業によって選考のポイントが異なるので、構成や内容を変えなくてはいけません。
他の応募者と差別化を図るためにも、自分のスキルや強みなどを具体的なエピソードを交えて書くようにしましょう。しっかりと自己分析ができていれば、書く内容には困らないはずです。
企業はそれを見てあなたの人物像をイメージしますので、応募書類は自分のパンフレットだと言えます。自分のことを知らない人でも理解できるように、詳細に書くようにしてください。
自分を商品と見立てて、「私を採用すれば、こんなメリットがありますよ」ということを書くのがポイントですね。
内定をもらうまでの平均応募社数は、10社前後が平均だとされています。なので、応募書類は10枚以上作成することになるので、求人企業の特徴に合わせて自己アピールできるように工夫をしてください。
4.面接は面接官の印象に残らないと意味が無い
書類選考を通過したら、いよいよ面接をすることになります。書類が通過した時点で興味を持ってくれているということですから、自信を持つようにしてください。
一般的な面接の流れは、次のようになります。
- 自己紹介・経歴紹介
- 転職理由
- 志望動機
- 入社後の貢献をアピール
- 質疑応答
面接でやるべきことは、これまでの経歴を簡潔に伝え、入社後にどんな活躍ができるのかを示すことです。ここで上手くアピールできるかどうかは、自己分析と情報収集にかかっています。
企業が求める人物像を理解して、自分の強みを的確に伝えることができれば、面接官の印象に残すことができるでしょう。「企業がどんな人物を求めているか」ということを理解して、それを満たせる人材だということをアピールしてください。
転職理由と志望動機に矛盾があったり、話の内容が抽象的すぎると、マイナスイメージとなってしまいます。なので、過去から未来まで一貫性のあるビジョンを伝えて、具体性のある主張ができるようにしないといけません。
そして、最も大切なのが、面接官のことを好きになるということです。自分から興味を示して相手を好きになることで、面接官も自分に興味を持ってくれます。転職活動と言えどコミュニケーションですから、相手の気持ちを考えることは大切です。
5.内定後の退社と入社準備はスピーディーに行動する
面接で適切に自己アピールをすることができれば、内定をもらうことができるはずです。それから入社するかどうかを決めるのは自分ですが、意思決定までの期間は1週間程度が一般的となっています。
あまり待たせすぎるのは悪いですから、面接を受けた段階で内定を受けるかどうかを決めておくと良いでしょう。複数社に応募しているのであれば、あらかじめ優先順位を付けておくようにしてください。
内定を受け入れたのであれば、今の会社の退社と入社準備を行いましょう。これがスムーズにいかないと、色々な人に迷惑をかけることになります。なので、迅速・正確に手続きを行わないといけません。
特に、会社を辞める時には、上司からの引き留めにあう可能性があります。自分が抜けることで職場を混乱させないように、早い段階で退職の意思を伝えておくようにしてください。
後任へ引き継ぐためのマニュアルを作成しておいたり、関係各所へのあいさつを行います。退職までの期間が長引いてしまうと、内定が取り消されることもあるので注意しましょう。
退職時に受け取る書類は、新しい会社で必要なものも多いです。「雇用保険被保険者証」「源泉徴収票」「年金手帳」など、入社手続きに必要となりますから必ず受け取るようにしてください。
以上、転職活動における全体の流れを解説しました。この流れを頭に入れておけば、転職活動で迷ってしまうことは無いでしょう。スムーズに転職することができるように、しっかりと理解しておくことが大切です。
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