面接官のタイプと攻略法について

面接官のタイプと攻略法について

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転職活動において、最も重要となるのが面接の対策です。質問されるであろう内容をあらかじめ考えたり、色々な対策を行いますよね。志望動機や転職理由、自己PRなどを考えておくことで、本番でもスムーズに受け答えすることができます。

 

しかし、それ以外にも、やっておくべき対策があります。それは、面接官のタイプと対策法を知るということです。担当者のタイプによって、面接で話すべきことが異なります。なので、それらの特徴を知っておいてください。

 

ここでは、面接官のタイプと攻略法について紹介します。

 

チェックポイント

 

部屋に入って面接官に会ったら、以下のポイントを見るようにしましょう。

 

  • 論理的か直感的か
  • 事務的か感情的か

 

論理的な人は、因果関係を重要視する人のことです。たとえば、「営業力には自信があります。」などと言った時に、「たとえば、どんな実績がありますか?」と聞いてくるタイプです。明確な理由が無いと、話を信じないということですね。

 

そして、直感的な人は、やる気や気持ちを重要視する人のことです。たとえば、「将来的には、どんな人間になりたいですか?」というような、未来の展望などを聞いて人間性を見るようなタイプと言えます。

 

 

事務的なタイプは、雑談などは最小限に抑えて、質問を淡々と投げかけてくる人ですね。あらかじめ用意した質問を聞いてくるだけなので、あまり深い話になることは少ないです。一方、感情的な人は、フレンドリーに色々な話をして、場の雰囲気を明るくするタイプです。雑談の中から、その人の人間性を計ろうとする人ですね。

 

自分の面接官が、どのタイプに属しているのかを把握することから始めてください。そして、そのタイプによって、自分の話す内容も変えていくべきです。そうすることで、自分のことを効率よくアピールすることができるでしょう。

 

詳しい対処法は、以下のようになります。

 

面接官のタイプ別攻略法について

 

論理的で事務的なタイプ

 

このタイプは、論理性を重視しますから、自分の過去の実績を数字などを使って具体的にアピールするようにしてください。論理的な矛盾を突いてくるので、原因や理由を明確に回答して穴の無いように話を組み立てる必要があります。

 

最初に結論を伝えて、その後に詳しい理由を述べることで分かりやすい話になるはずです。意気込みなどを語るよりも、自分のスキルを淡々と伝えて企業とのマッチ度をアピールしましょう。

 

 

論理的で感情的なタイプ

 

論理性を重視するので上記のタイプと似ていますが、感情的なタイプなので自分の人間性を前面に出してアピールすると効果的です。客観的な事実を述べるだけでなく、将来のキャリアプランなどの夢を語ることで、心に訴えかけるのがベストです。

 

なぜこの会社に応募したのかや将来への思いなど、自分の人間的な部分を出すことで強く印象に残るはずです。情熱的かつ論理的に、自分をアピールしてみましょう。

 

 

直感的で事務的なタイプ

 

直感的なタイプは論理性を重視しないので、定性的に自分をアピールしましょう。たとえば、「顧客満足度を20%向上させた」や「営業目標を120%達成させました」などと、アピールをすると効果的ですね。

 

そして、事務的ですから、あまり大きなことは言わずに淡々と話すようにしましょう。自分のスキルや実績を伝えて、直感的に良いと思ってもらえれば内定をもらえる確率は非常に高いです。

 

 

直感的で感情的なタイプ

 

このタイプは、熱血系の面接官ですね。なので、自分の過去の実績を定性的にアピールしつつ、将来の目標などの夢を語るようにしてください。フレンドリーで話しやすい人が多いので、自分の将来の展望を思いっきりぶつけてみましょう。

 

自分の実績を、エピソードにして語るのもおススメですね。その方が分かりやすいですし、インパクトがあります。面接官とフィーリングが合えば、かなり印象に残りやすいと思います。

 

注意するべき面接官のタイプ

 

面接官には色々な人がいるので、上記のタイプに当てはまらない場合もいます。中には、注意しなければいけないタイプがいますから、覚えておくようにしましょう。それは、過去の選択や決定に興味を示すタイプです。

 

そういった面接官は、職務経歴書よりも履歴書の内容を重視します。そして、高校や大学、はじめての就職先などをみて質問をしてきます。

 

  • 高校や大学は、第一志望の学校へ合格しましたか?
  • 大学での就職活動では、何社の内定をもらいましたか?
  • 就職先は、第一志望でしたか?

 

こういった過去の事実に対する質問をして、その人の性格などを判断しようとします。なので、今から変えようがなく、対策が難しいわけです。ですから、職務経歴書を作り込んで、自己PRや志望理由を練っても無駄になることが多いです。

 

履歴書は過去の事実であり、自己PRや志望理由は未来の願望を表します。なので、過去と未来に矛盾があれば、言い訳ができなくなってしまいます。

 

なので、特別な対策を行っておきましょう。具体的には、以下の2つがあります。

 

  • 過去から未来への一貫性のあるストーリーを作る
  • 矛盾への反論を考える

 

以下で、順番に解説をします。

 

 

過去から未来への一貫性のあるストーリーを作る

 

履歴書に記載した過去の事実と職務経歴書に書いた自己PRや志望理由に関して、矛盾の無いように作り込みをしましょう。やり方としては、履歴書の内容から判断できる自分の性格を見つけます。そして、それに沿った形で、自己PRや志望理由を調整するという方法です。

 

【履歴書】
大学受験で一浪した。
新卒で入社後1年で退職し、第二新卒でかねてから希望していた企業に転職をした。

 

⇒最後まで諦めずに、目的達成のために全力を尽くす性格

 

【職務経歴書】
粘り強く努力をして、目標を達成したというストーリーを入れる。

 

こういった感じで作り込めば、面接で矛盾点を突かれる心配はありません。過去と未来をリンクしてやることで、説得力のある穴の無いストーリーを作ることができます。面接の場で答えに詰まってしまうことも無くなりますから、事前に考えておきましょう。

 

 

矛盾への反論を考える

 

これは、あえて矛盾点を残しておくパターンです。仮に履歴書と職務経歴書に矛盾があっても、それに対する回答を用意していれば問題はありません。納得できる回答を用意して、ポイントを下げないようにしてください。

 

具体的には、以下のようになります。

 

【職務経歴書】
最後まで諦めずに、目標達成に全力を尽くすのが強みです。

 

【履歴書】
短期間に転職を2回も繰り返している。

 

面接官:「最後まで諦めないとのことですが、転職回数が多いですね?諦めてしまったのでしょうか?」

 

自分:「過去の失敗があるからこそ、諦めないことの大切さを実感しております。なので、目的達成のために全力を尽くし、御社のお役に立てると考えます。」

 

こういった返答ができれば、将来を期待させることができます。過去の学びを生かして現在に繋げているという回答をすることで、学習能力の高さもアピールできます。どんな質問にも対応できるように、返答を考えておくことをおススメします。

 

 

 

以上のように、面接官のタイプによって、自分の話の進め方も変わってきます。なので、最適な方法を選択して、自分をアピールできるようにしてください。面接官に合わせた話し方をすることで、面接の通過率も高まるはずです。


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