転職の面接で焦らないために!面接の流れとマナーについて知ろう
ツイート転職活動では、書類選考を経て面接へと進みます。しかし、書類選考の通過率は30%ほどなので、面接へ進める回数は多くありません。ですから、限られたチャンスを活かすために、面接の全体的な流れと対策を知っておいてください。
面接の目的や全体像を知っておけば、面接官の求めていることに的確に反応することができます。そして、自分のアピールなども効果的にできるようになるでしょう。ですから、事前に知識として知っておくことが大切です。
ここでは、面接の流れと全体像を紹介します。
面接は2〜3回ほど行われるのが普通
多くの場合、面接は3回くらいに分けて行われます。
一次面接は、人事部が担当します。そして、二次面接で現場の責任者、三次面接で社長や役員クラスが担当することがほとんどです。それぞれの面接によって目的が異なっており、行うべき対策も変わります。
また、最近では1回や2回で終わらせる企業も増えていますね。それは、企業の方針によって変わりますから、あらかじめ確認するようにしましょう。
基本的に、ベンチャー企業ほど面接回数が少なくて、大手の老舗企業ほど面接は多く行われるようです。早急に人材の補充を考えている企業は、少ない面接で採用を決定する傾向にあります。
そして、面接時間に関しては、大体1時間程度が一般的です。採用担当者も一人1時間としてスケジュールを組んでいることが多いですから、それよりも短い時間で終了したら興味が薄い可能性があります。
なので、それぞれの場面に応じた対応ができるように、準備を怠らないようにしてください。
面接の全体的な流れについて
会社によって面接の進め方は異なりますが、話す内容に関しては大体同じであることが多いはずです。なので、定番の流れを知っておくことで、どんな場面でも臨機応変に対応できるようになります。
一般的な流れに関しては、次の通りです。
- 簡単な世間話(アイスブレイク)
- 自己紹介・現職について
- 転職理由・志望動機について
- 入社後の展望について
- 条件面のすり合わせ
- 逆質問
これから、順番に詳しく見ていきましょう。
簡単な世間話(アイスブレイク)
面接官が部屋に入ってくると、簡単な世間話から始まることが多いです。その日の天気や会社までの道のりについて、2〜3分程度の雑談をします。これは、「アイスブレイク」と呼ばれており、応募者の緊張をほぐすために行われるものです。
ここでは、愛想よく受け答えができれば良いので、肩の力を抜いてリラックスして会話を行いましょう。ダラダラと話すところではありませんから、会話が長くなりすぎないように注意してください。
自己紹介・現職について
世間話で緊張がほぐれたら、いよいよ面接が始まります。最初に、簡単な自己紹介をするように促されるはずです。名前と生年月日、過去の職歴や現在勤めている会社などを手短に伝えるようにしましょう。
これは、本人確認と履歴書の内容に相違がないかを確認するためのもので、詳しい自己アピールは必要ありません。淡々と事実を伝えるだけで良いですから、手短に話をまとめるようにしてください。
転職理由・志望動機について
ここからが、面接の本題となる部分ですね。面接官が最も聞きたいところですから、自分の熱意をぶつけるようにしてください。気を付けるべきポイントとしては、転職理由と志望動機に一貫性を持たせるということです。
たとえば、「専門スキルを身に付けたい」という転職理由なのに対し、「御社の多岐にわたる業務内容に興味を持ちました」といった志望動機だと矛盾していますよね。
将来的なキャリアプランや企業研究ができているかを図られるので、しっかりとした準備を行わないといけません。具体的なエピソードなども交えて、説得力を持たせるように工夫をしましょう。
入社後の展望について
熱意を持って志望したとしても、会社に貢献できなければ意味がありません。なので、入社後にどういった活躍ができるかを、説明する必要があります。
過去の経験やスキルを踏まえて、「御社に○○の部分で貢献できるはずです」と伝えられるようにしましょう。ただ、根拠のない主張は、単なる押しつけになってしまいます。
ですから、過去の実績を引き合いに出して、客観的な事実に基づいて説明してください。売上金額や獲得件数など、明確な数字を出すことができれば説得力が高くなりますね。
条件面のすり合わせ
一通りの自己アピールが終わったら、条件面の確認が行われます。入社日や勤務地、勤務時間や給与など、労働条件における確認ですね。
後でトラブルになることを防ぐために、求人広告の内容に相違がないかどうか、残業や休日出勤などに認識のズレがないかどうかは、必ずチェックしてください。
待遇面での希望は言いにくいですが、重要なことですから必ず主張しましょう。ただ、自分の希望だけを一方的に伝えても、それが認められることはありません。必ず根拠が必要になりますから、面接官が納得できるだけの理由を用意して下さい。
特に、給与面での交渉は大切ですね。年収アップを目的として転職するのであれば、「なぜその金額が妥当なのか」という客観的な根拠を伝えるようにしましょう。
逆質問
面接の最後に、「何か質問はありますか?」と聞かれるはずです。面接中の疑問や不明点を確認するためのものですが、間違っても「特にありません」などと答えてはいけません。
実は、この質問の裏には、『応募者の本気度を知りたい』という意図があります。そのため、会社の方向性や仕事内容など、気になることを積極的に質問することで、自分の熱意を示すようにしてください。
これは、面接官に対する最後のアピールタイムですから、前のめりに質問をすることをおススメします。
意外と知らない面接のマナーについて
面接の前に気を付けること
面接へ行く前には、身だしなみに注意しましょう。清潔感のある見た目にしておかないと、第一印象が悪くなってしまいます。対人関係の50%は、外見だけで決まると言われていますから、好感が得られるようにしてください。
- ヒゲが生えていないか
- 寝癖が付いていないか
- 目ヤニが付いていないか
- 化粧が濃すぎないか
- スーツ・シャツにシワや汚れがないか
- 靴が汚れていないか
応募企業へ入る前にトイレへ行って、上記の項目を確認することが大切です。これは誰でもできることですから、必ずチェックしましょう。
面接会場に着いたときのマナー
面接会場へは、10分前には到着できるようにしてください。あらかじめ地図などで場所を確認して、余裕をもって着けるようにするべきですね。どうしても緊張してしまう人は、30分ほど前に到着して近くのカフェで気持ちを落ち着かせましょう。
そして、会場へ入るときには、冬場であればコートを脱いでからがマナーです。受付にて「○○と申します。本日、●●さまと面接のお約束をしております。」と、はっきり伝えてください。
それから、受付の指示に従うようにします。
入室時のマナー
しばらくすると、受付の方から面接の部屋へ誘導されるはずです。部屋に入るときには、ドアを3回ノックします。2回のノックに慣れている人が多いかもしれませんが、これはトイレの空室確認をするためのもので失礼になってしまいます。
中から応答があったらドアを開け、面接官の顔を見て「失礼します」と言って入室しましょう。そして、ドアを閉める際には、体ごとドアの方へ向いてください。後ろ手でドアを閉めてしまうと、横着な印象を与えてしまいます。
それから、椅子の横まで移動して、「○○(自分の名前)です。本日はよろしくお願いいたします」と一礼します。着席を指示されたら、静かに椅子に座りましょう。
カバンは椅子の横に立てかけるようにして、コートがあれば小さく畳んでカバンの上に置くようにしてください。ハンガーを使うように指示されたら、それに従うようにします。
姿勢を正して面接官と目を合わせたら、面接のスタートです。
退室時のマナー
面接が終わったら、「本日の面接は終了です。お疲れさまでした。」などと面接官からの合図があるはずです。そうしたら、「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。」と、座ったままでお礼を言いましょう。
次に、椅子の横に立って、「よろしくお願いいたします。」と一礼をします。その後、荷物を持ってドアの方へ向かい、振り返って「失礼いたします。」と挨拶をしてから退室してください。
ドアを閉める時には、しっかりとドアの方を向くのがポイントです。後ろ手で閉めるのは厳禁ですから、気を付けるようにしましょう。ドアノブに手を添えて、音が鳴らないように閉めます。
後は、寄り道をせずに帰るようにしてください。面接会場の近くには、その会社の社員がたくさんいます。大声で電話をしたり、タバコをプカプカ吸っていたりすると、関係者に見られて評判を落とすかもしれません。
なので、ボロを出さないためにも、終わったらすぐに帰ることをおススメします。
以上、転職面接における全体的な流れを紹介しました。
これを知っておけば、面接へ行ったときにテンパってしまうことは無くなるはずです。失礼の無いように、最低限のマナーなども理解しておいてください。頭の中でシミュレーションしておけば、うまくアピールできるようになるでしょう。
ツイート