内定辞退をするときのポイントについて

内定辞退をするときのポイントについて

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転職活動をしていると、一度に複数社に応募するのが一般的です。そうすると、本命の企業以外にも、滑り止めとして別の業界や企業にも応募することになります。すぐに本命の企業から内定が出れば良いのですが、他の企業の内定が先に出るかもしれません。

 

でも、興味のない企業ですから、内定を辞退する必要が出てきます。そこで、しっかりとした対応ができないと先方に迷惑が掛かりますから、正しい対応方法を覚えておきましょう。

 

ここでは、内定辞退を行う時の注意点を紹介します。合わせて、「入社前辞退の注意点」なども確認してください。

 

内定をもらってから、よく考える

 

運良く企業の一つから内定をもらうことができたら、まずはしっかりと考えましょう。自分がその会社に入って成長できるかどうか、自分が求めているライフスタイルが実現できるかどうかなど、色々な角度からその企業について検討します。

 

そして、自分が置かれている立場によっても、考え方が異なりますね。

 

 

離職者の場合

 

すでに退職をしていて仕事をしていないなら、現段階で最終選考まで進んでいる企業があるかどうかを考えてください。

 

離職者の場合だと、早く入社を決めないと生活が安定しません。かといって、入社を焦ってしまっても、条件面で不利になってしまうリスクがあります。なので、今後の転職活動の進み具合を考えて、内定を受けるかどうか決めることが大切です。

 

もし、今よりも条件の良い企業から内定が出そうなのであれば、返事をいったん保留する方が良いですね。返事を保留できる期間は、2〜3日が一般的です。長くても一週間以内には、結論を出す必要があります。

 

返事を引き伸ばしすぎると、だんだん断りづらくなってしまうかもしれません。しかし、早く返答しなければ、逆に迷惑となるわけです。トラブルの原因となる可能性があるので、辞退するのなら早く伝えるようにしましょう。

 

 

在職者の場合

 

仕事をしながらの転職活動であれば、内定をもらった企業が何番目の志望なのかを考えるようにしましょう。キャリアアップを望むなら、一番良い選択をする必要があります。なので、その会社に入社することが、今後のキャリアにどのように影響するかを考えてください。

 

現在、職がある状態なら、生活に困ることはありません。なので、腰を据えてゆっくりと考えるようにしましょう。即決で決める必要はありませんから、返事を保留してギリギリまで考えることができます。自分のキャリアに良い影響を与えない企業であれば、遠慮なく辞退をしましょう。

 

 

以上のように、内定を受けるかどうかは、今後の状況を踏まえて真剣に考える必要があります。そして、入社するべきでないと判断したのであれば、適切な方法で辞退を伝えるようにしてください。

 

 

内定を辞退するときの理由について

 

企業は時間とお金を使って人材を採用するわけですから、内定を辞退されると非常に困ります。なので、辞退するとしても、相応の理由が無いのであれば納得してもらえません。ですから、しっかりとした理由を説明できるようにしてください。

 

考えられる理由としては、以下のようなものがあります。

 

  • 自分のキャリアプランに合わない
  • 第一志望の企業から内定が出た
  • 転職をしないことにした

 

おおよそ、上記の3つのどれかに当てはまるはずです。そして、明確な理由と合わせて説明しましょう。

 

たとえば、「自分のキャリアプランに合わない」という理由があれば、なぜ合わないのかを説明する必要があります。「第一志望の企業から内定が出た」のであれば、その企業の何が魅力なのか。「転職をしないことにした」のであれば、なぜ転職しないのか。

 

こういった理由を明確にすることで、採用担当者も納得してくれることが多いです。

 

内定辞退の伝え方

 

もし、転職エージェントを利用していたのであれば、担当のキャリアアドバイザーに辞退の旨を伝えてください。そうすれば、先方の企業に事情を説明してくれます。自分でやる必要が無いですから、気まずい思いをする心配はありません。マイナビエージェントtypeの人材紹介なら交渉力が高いので、辞退もスムーズに進むでしょう。

 

 

そして、自分で応募した会社であれば、採用担当者に電話して辞退の旨を伝えるようにしてください。間違っても、メールで済ませるようなことはしないでください。相手に対して失礼すぎますし、社会人としても非常識な行為です。

 

具体的な流れは、以下のようになります。

 

  1. 採用担当者に電話をする
  2. 内定に対する礼を述べてから、辞退したいと告げる
  3. 辞退する明確な理由も伝える
  4. 先方の了承を得たら、再度お礼を言って電話を切る

 

これが、内定辞退の正しい流れです。

 

辞退することに悲観的になることは無い

 

電話で内定辞退を伝えると、会社に呼ばれることがあります。そして、稀に長々と説教をされてしまうこともあるようです。相手の期待を裏切るわけですから、多少の難癖をつけられるのは仕方ないでしょう。

 

でも、それに対して自己嫌悪などに陥る心配はありません。実際、新卒や中途採用などを含めて、内定辞退はよくあることです。複数の会社の面接を受けるのが当たり前ですから、バッティングすることは珍しくないからですね。

 

なので、しっかりと誠意をもって謝罪をすれば、納得してもらえるでしょう。

 

 

理想が高くなりすぎないように注意する

 

内定を辞退してしまうと、その企業よりも条件の良い所へしか行きたくなくなってしまいます。すると、だんだんと理想が高くなりすぎてしまって、自分の実力以上の求人を求めてしまうようになります。応募できる求人が少なくなりますし、内定をもらえる可能性も低くなるでしょう。

 

なので、自分の将来のビジョンを正しく理解して、適切な転職先を選ぶ必要があります。最重要な条件を明確にしておけば、他の妥協できるポイントも見えてくるでしょう。負のスパイラルに陥らないためにも、極端な高望みはしないようにしてください。

 

理想だけを追い求めてもキリが無いので、現実的な転職活動を行うことが大切です。

 

 

 

以上、内定辞退における注意点を紹介しました。もしも、辞退をするのであれば、出来るかぎり早く伝えるようにしてください。連絡が遅れるにつれて企業に迷惑が掛かりますから、迅速に対応することが大切です。


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