採用される職務経歴書の書き方について
ツイート職務経歴書とは、自分の職務経験や能力をアピールするためのものです。つまり、自分を売り込むための情報を提供する書類ですね。応募者の情報を詳しく知るために、提出を求める企業が多くなっています。
単に職歴を書くだけでなく、自分の持っているスキルや経験を知ってもらうために作成します。これによって、自分の付加価値を付けることができ、他の応募者と差をつけることができるわけですね。
ここでは、内定を勝ち取るための職務経歴書の書き方について解説をします。
A4サイズ1〜2枚程度に、自分が今まで経験してきた仕事内容を、自由な形式で詳しく記載していきましょう。採用担当に効果的にアピールするために、自分の活かせる能力や自己PRなどを書くのもおススメです。
となると、自分の経験のすべてを詳しく書こうとする人がいますが、それだと逆効果となります。情報量が多すぎても、読んでもらえません。大切なのは、どこにフォーカスするのかということです。
自分の求める志望と応募先企業のニーズに合致する部分を見極めて、そこを重点的にアピールするようにしてください。そうすれば、採用担当の心に響く職務経歴書が書けるはずです。
職務経歴書を書く際に心掛けること
面接での質問事項となることを考慮に入れる
面接で質問されることは、主に履歴書や職務経歴書の内容に基づいて決められます。
- なぜ応募したのか?
- どんな仕事がしたいのか?
- これまでの職歴で学んだことは?
- 入社後にどんなスキルを生かせるのか?
- 将来的には何を目指しているのか?
これは一例ですが、応募書類の内容を確認したり、深く追及するために質問をされるわけです。
なので、職務経歴書を書きながら、どんな質問が来るのかを予想しておいてください。内容が矛盾していると確実に突っ込まれますから、そういったことが無いように気を付けないといけません。
経歴を羅列するだけでは意味が無い
過去の職歴を箇条書きするだけでは、効果的なアピールにはなりません。採用担当者は経歴を見たいのではなく、「どれだけ会社に貢献できるのか」を知りたいと思っています。なので、その仕事を通して、どんなスキルや知識を身に付けたのかを書くようにしてください。
たとえば、商社で海産物を扱っていたのなら、「海産物の国際的な流通網についての知識があります」などとアピールすることができるでしょう。貿易関係の会社であれば、興味を示してくれるかもしれませんね。
自分の付加価値にもなりますから、スキルや知識を書くようにしてください。
企業のニーズを考慮する
自分のスキルや経験を猛烈にアピールしても、応募企業のニーズを満たしていなければ意味がありません。業界や職種によって求められているものが異なるので、それをくみ取ったうえで職務経歴書を作らなくてはいけません。
たとえば、アパレルメーカーに応募したのに、溶接の技術をアピールしても意味が無いでしょう。なので、じっくりと企業研究を行って、応募企業で必要とされているものを明確にイメージしてください。
それを満たせる職務経歴書を作成すれば、内定に大きく近づくことができます。
生かせるスキルや経験をアピールする
応募企業のニーズを探ったとしても、自分がそのスキルを持っていないかもしれません。そういった時には、別の角度からスキルや経験をアピールする必要があります。無関係なスキルであっても、見せ方を工夫することで自分の強みに変えることができるでしょう。
仮に、営業職からデスクワークに転職するとしても、「営業で培ったコミュニケーション能力があるので、社内でも上手く連携する自信があります」といったアピールが出来るでしょう。全く畑違いの職種だとしても、共通して使えるスキルや経験があるはずです。
なので、異業種へ転職する際には、柔軟に発想することが大切ですね。
どのように書くべきか?
職務経歴書に書くべき内容
冒頭 | 作成日と名前 | 作成日は、履歴書と合わせましょう。 |
---|---|---|
志望職種 | 自分がどんな仕事に就きたいのかを記入します。 | |
職務経歴 | 勤務先 | 今までの職場の環境(チームの規模や部下の人数など)を書く。 |
職種 | これまで経験してきた仕事内容を書きます。実績などがあれば、それも書きましょう。 | |
能力 | 業務関連の学歴 | 志望する職種に関連する学歴があれば記載します。 |
資格 | 自分が持っている資格やスキルを記載します。 | |
社内研修 | 前職でセミナーや技能研修などを受けた経験があれば、それらも記載します。 | |
評価 | 昇格 | 昇格であったり、社内で評価された事項があれば書きます。ここは、アピールポイントになりますね。 |
受賞経験 | 社内で受賞経験があれば、何か書きましょう。実績をアピールするのに有効です。 | |
ビジョン | 退職理由 | 「一身上の都合」などでなく、詳しい理由を記載しましょう。 |
志望動機 | 自分の特性と応募先のニーズを、合致させるような動機を書きます。自分がどのように貢献できるのかを、伝えるようにしましょう。 |
上記の内容を網羅することで、自分の情報を的確に伝えられるようになります。
書き方のスタイルについて
書き方に関しては、特に決まっていないので自由なスタイルで構いません。しかし、自由に書きすぎても煩雑になってしまいますので、ある程度のひな型があった方が良いと思います。なので、基本的な3つのスタイルを覚えておくようにしましょう。
1.編年体式
これは、最も基本的な書式スタイルです。今までの職歴を、時系列で書き表していきます。自分のヒストリーが一覧で見れるので、経歴を分かりやすく紹介できます。ただし、転職回数が多かったり、担当業務が多岐にわたる人は、書類が長くなってしまうので注意が必要です。
2.キャリア式
キャリア式のスタイルは、時期は関係なく職種や分野ごとにまとめて記載する方法です。強調したい分野があるのであれば、このスタイルで書くと非常に分かりやすいですね。活かせるキャリアを持っている人は、このスタイルを活用しましょう。
3.フリースタイル式
これは、自分流で自由に書くスタイルです。図やグラフなどを入れて視覚的に目立たせたり、独自の記載方法で書いていきます。クリエイティブな職種に応募するのであれば、このスタイルは効果的かもしれません。ただし、失敗すると読みづらくなるだけなので注意してください。
選考ポイントを見極める
職務経歴書に織り込む内容は、応募先の職種やニーズによって変わってきます。ある会社では評価される経歴でも、別の会社では全く役に立たないというケースはよくあるからです。
なので、応募先で何が求められているのかを考えて、自分の経歴と合致する部分をアピールできるように意識しましょう。即戦力になる経験や資格であったり、応用できる知識や能力などがあれば強くアピールできるようにしてください。
職務経歴書の作成手順
1.自分の経歴や能力を振り返る
まず、自分のこれまでの職歴や持っている能力などを、紙に書き出してみましょう。頭の中で考えるよりも、紙に書いた方が整理しやすくなります。
職歴を以下の項目別に、書き出してみてください。
- 入社時期
- 勤務先
- 会社概要
- 所属
- 役職
- 業務内容
- 実績
- 活かせる経験
2.自分の強みを探す
今までの経験を振り返っていると、自分の強みとなる部分が分かってくるはずです。これは、面接などでもアピールできる部分なので、明確にしておいてください。
以下の項目を見ながら、整理していってみましょう。
- 能力
- 知識
- 人脈
- 性格
- ビジネス能力
- 仕事への意欲
- 将来の目標
3.自分の経歴や能力などを全てまとめたデータを作る
上記の項目を整理していけば、自分の情報をまとめたデータを作ることができます。これで、職務経歴書を作るときには、それを見て必要な部分を拾っていくようにしましょう。自分のデータを作っておけば、経歴書の作成がスムーズにできるようになります。
4.応募先に合わせて必要事項を記載する
応募先の職種やニーズに合わせて、職務経歴書を作っていきます。自分の特性と合致する部分を抜き出して、的確にアピールできる書類を作成してください。自分のデータを作っておけば、簡単に作ることができるはずですよ。
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