マネジメント能力が問われる35歳以上の転職
ツイート転職においては、35歳が限界だと昔から言われています。これは、求人情報の多くが「35歳まで」という年齢制限を記載していたからですね。実際、求人の数で言うと、30歳前後を想定しているものが最も多くなっています。
しかし、35歳以上であっても、転職をすることは不可能ではありません。ただ、求められる条件が変わってくるので注意が必要ですね。転職のハードルが、多少は上がりますから覚えておいてください。
ここでは、35歳以上で転職を行う時のポイントを紹介します。
マネジメント能力のニーズは増え続けている
転職サイトのdodaの調査によると、2000年から2011年の間の中途採用の中で管理職の求人数が増え続けているようです。管理職の求人件数は、2000年は全体の5.45%だったのに対して、2009年になると11.09%まで増えました。
わずか10年ほどで、ニーズが2倍以上になっているわけですね。そして、現在でも管理職の求人数は、増え続けているようです。
キャリアアップを考えるのであれば、管理職を目指すのは必要不可欠です。自分が組織をマネジメントする立場に回るので、それだけ会社に対する貢献度は大きくなります。もちろん責任は重くなってしまいますが、大幅な年収アップが期待できるでしょう。
これもdodaの調査結果ですが、25〜39歳の平均年収を比較したところ、管理職の年収は一般社員の年収よりも90万円ほど高かったようです。これは年齢が高くなるほど差が大きくなっていて、最大で100万円以上の開きが出ることもあります。
年齢層 | 管理職と一般社員の年収差 |
---|---|
25〜29歳 | 37万円 |
30〜34歳 | 72万円 |
35〜39歳 | 101万円 |
将来的に年収を上げていきたいのなら、マネジメント能力を身に付けるのは必須だといえますね。
管理職としての素養が必要となる
30代前半までの転職の場合だと、新卒時のミスマッチを修正する意味合いで行われることが多いです。なので、第二新卒で未経験の業種へ飛び込んだり、それまでのスキルを生かして同業種への転職などが多いですね。
しかし、30代後半になってくると、管理職としてチームをまとめる役割を問われることとなります。人の上に立つわけですから、既存社員よりも高いスキルを持っていることが前提です。そして、即戦力としての活躍が求められるので、ハードルはかなり高いと言えるでしょう。
また、前任の業績不振をリカバリーしなくてはいけないことも多く、職場の雰囲気が悪くて問題を抱えている場合もあります。なので、自分の能力や実績に自信を持っていないと、上手くやっていけないと思います。
ただし、大幅に年収をアップさせることも難しくなく、自分のキャリアを飛躍させるチャンスでもあります。
30代後半の転職戦略について
20代〜30代前半の転職だと、自分の専門スキルや将来のビジョンなどを語ることが転職活動の基本的なセオリーとなります。自分が結果を出せるかを証明するだけで良いので、比較的簡単だと言えますね。
しかし、30代後半になってくると、問われるのは管理職としてのマネジメント能力です。なので、自分が結果を出すだけでなく、部下にも結果を出させる必要があります。ですので、そういった面をアピールできるかどうかが重要な要素となります。
管理職経験者の場合
今までに管理職の経験がある人であれば、過去の自分の実績を伝えましょう。その際に、簡単なエピソードなどがあれば、説得力が飛躍的に高くなります。
たとえば、「前職では部下とのコミュニケーションを大切にしており、一人一人のモチベーションを高めることを意識しておりました。その結果、前年比で10%アップの売上を達成することができました。」といった感じですね。
なので、分かりやすく簡潔なエピソードを準備しておきましょう。
管理職未経験の場合
管理職を経験したことが無い場合は、マネージャーとしての資質があるかどうかを説明してみてください。具体的には、自分が尊敬する先輩や上司のエピソードを紹介して、そこから受けた影響や印象に残っていることを伝えます。
そして、その経験をこれからどのように生かせるかを伝えることで、自分のマネージャー資質をアピールすることができます。また、ダメな上司の例を出して、反面教師的な学びを伝えることも大切ですね。
以上のように、30代後半で転職をするなら、管理職として働くことを念頭に入れなくてはいけません。自分がマネージャーとしてチームをまとめている姿をイメージして、転職活動を行うようにしてください。
ここでの経験が、今後のキャリアアップに大きな影響を与えることになります。
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