転職市場の現状について

転職市場の現状を知ろう

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転職をしたいけど、上手くいくかどうか不安に思っている人は多いでしょう。自分の人生を変えるほどの大きな決断なので、躊躇してしまうことは珍しくありません。でも、そこで諦めてしまったら、自分の可能性を狭めてしまう可能性もあるわけです。

 

なので、正しい判断ができるように、転職市場の現状を知っておいてください。ちゃんと知識を持っていれば、不安を感じることも無いでしょう。そして、自分のキャリアに傷を付けるリスクも少なくなるはずです。

 

今の転職市場の状況を知ってからでも、行動するのは遅くありませんよ。

 

転職市場は、拡大している

 

世の中は、不景気だと長年言われていますよね。アベノミクスで株価が上昇していても、一般人が好景気を実感するのは、まだ遠い話だと思います。ですので、転職をしたくても仕事なんて無いと思い込んでいる人が多いです。

 

でも、転職の市場は、どんどん拡大してきているようですよ。

 

以下は、厚生労働省が発表したデータです。

 

求人数 約512万件 前年度比 25%増
就職件数 約56万件 前年度比 15.3%減
売上高(手数料収入) 約3,487億円 前年度比 3.4%増

平成26年度職業紹介事業報告」より

 

求人件数が、前年比の25%増ですから、相当な増加率だと分かります。100万件以上の求人が増えたということですから、選べる仕事の幅が飛躍的に増えたということでしょう。

 

さらに、今後も転職市場はどんどん拡大すると予測されています。多くの企業で人材が必要とされている状況ですから、転職をすることは難しくありません。

 

何かの秀でたスキルを持っている人であれば、今よりも高いポジションで採用してくれる企業も出てくるはずです。キャリアアップしていくことも可能なので、積極的に転職を考えることをおススメします。

 

 

巷で噂される転職神話について

 

転職に関していうと、色々な噂が囁かれているようです。一般論として、あなたも以下のような認識を持っていませんか?

 

  • 転職は、能力が高い一部の人しかできないものだ
  • 転職をすれば、将来の成功は約束されている

 

こういった噂は、マスコミが勝手に作り出したイメージにすぎません。

 

 

たとえば、電車の中刷り広告などを見ていると、転職サイトや人材紹介会社の広告が目に入ると思います。そういったもので謳われるのは、人間力や専門性、個人の能力などです。元々一流のビジネスマンが、さらなる飛躍のために転職をするといったイメージですね。

 

これらを見ると、転職は一部のエリートしかできないといった印象を持ちがちです。「自分は特殊な能力なんてないし・・・」と劣等感を持ってしまって、転職活動に踏み出せないといった状況にもなりかねません。

 

でも、こういったイメージは、完全なるデタラメな情報です。実際の転職市場を見れば、そんなことは無いのだと分かると思いますよ。

 

 

ただし、即戦力が求められているという状況があります。

 

求人が増えているからといって、中途採用の人にゆっくりと教育をしている暇はありません。なので、採用してすぐに結果を出せる人材が求められているわけです。

 

でも、これは特殊なスキルを持っている必要はなく、「今までのキャリアを生かせるかどうか」ということになります。

 

たとえば、営業マンとして働いているのであれば、異業種へ転職したとしても営業スキルを生かすことができるでしょう。接客業をしているなら、コミュニケーション能力を生かした転職が出来るはずです。

 

このように、企業が採用するメリットをアピールできる人が、求められているということですね。ですから、今までのキャリアを見直して、アピールできることが無いかを探してみてください。

 

 

転職の実態とは?

 

株式会社リクルートが行った「転職市場定点調査」によると、過去2年間に転職を経験した人は、42.9%という結果が出ていました。4割以上の人が、転職を行っているんですね。

 

しかも、これは過去2年に限定しているので、純粋な転職経験者としては、50%を超えるのは確実でしょう。つまり、半数以上の人が、転職を経験しているわけです。

 

一般的な能力であっても、問題なく転職をすることができますよ。ただし、転職後も向上心を持って、ステップアップを考えていかないといけません。

 

かつては、企業の終身雇用が当たり前だと言われていた時代がありましたが、それはもう昔の話なんですね。今では、転職は当たり前といえる時代です。

 

また、求人が増える時期としては、「3〜4月」や「9〜10月」と言われています。

 

これは、上半期と下半期の開始と重なるためで、区切りの良い時期に転職者が増えるからです。ですから、こういった時期を狙えば、条件の良い求人が見つかるかもしれません。

 

 

では、転職をして賃金が上がるのかどうかを見ていきましょう。厚生労働省が発表したデータがあります。

 

平成22年雇用動向調査」より

 

上記の表を見ると、30代前半までの年齢層は、賃金が上がる人が多いですね。一方、それ以上の年齢だと、賃金は下がる傾向にあるようです。

 

年齢が若ければ元々の賃金が低い傾向にあるので、転職をするだけで賃金がアップする可能性が高いです。しかし、年齢層が高くなるにしたがって、賃金の上昇は難しくなるようです。

 

なので、転職をすれば、必ず収入がアップするわけではないということが分かります。

 

転職をすること自体がキャリアアップに繋がるのではなくて、転職後にいかに頑張るかがカギになるということですね。


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