知らないと損する転職のメリット・デメリット
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今の仕事に嫌気がさして、転職したいと考えている人は多いでしょう。
- 休みが少なすぎて体力的に厳しい
- 上司のパワハラが激しくて耐えられない
- 今の給料では生活が苦しい
などの問題があると、一刻も早く会社を辞めたいですよね。
ただ、転職したからといって問題が解決するとは限りませんし、新しい会社でも同じような状況に陥る可能性だってあるわけです。
そのような不安があって、転職に踏み出せない人も少なくありません。
何も考えずに転職すると、失敗してしまう可能性が高いです。
かといって、ダラダラと会社に残ったとしても、「あの時に転職しておけば・・・」と数年後に後悔することもあるでしょう。
なので、メリット・デメリットを考えたうえで、本当に転職するべきかどうかを考えるようにしてください。
ここでは、転職のメリット・デメリットを紹介していきます。
転職におけるデメリットとして、以下のようなものがあります。
- 退職金、企業年金が不利になる
- 福利厚生などの待遇が不利になる
- 問題が解決するとは限らない
- 社会的信用が低下する
- 新しい環境に慣れるまで時間が掛かる
注意するべきなのが、経済的な問題ですね。
収入アップを目指して転職を考える人も多いと思いますが、将来的に収入が減ってしまうリスクがあります。
35歳以上での転職だと年収が下がる可能性が高いので、よく考えてから行動に移すようにしてください。
順番に解説をしますね。
退職金や企業年金は、勤続年数が多いほど有利になる仕組みとなっています。
長く勤めるほど、多くのお金がもらえるということですね。
一度転職をしてしまうと、それらがリセットしてしまいます。
以下の表を見てください。
勤続年数 | 退職金(万円) |
---|---|
大卒〜 | 2,026 |
30歳〜 | 1,869 |
35歳〜 | 1,286 |
40歳〜 | 968 |
「就労条件総合調査」より
上記の表は、転職における退職金の推移を表したものです。
勤続年数によって退職金額は変わりますので、若い方が将来的には有利ですね。
もちろん、大卒から定年まで勤めることで、退職金が最大化されます。
つまり、年を取ってからの転職ほど、退職金は不利になっていくということです。
また、年金なども転職時に加入漏れがあったり、空白期間が出来るとその分の支給がされませんので、不利になることが多いといえるでしょう。
ただし、最近では制度を変更する企業も出てきているので、前払い退職金や確定拠出年金といった制度を採用しているところも増えているようです。
前払い退職金 | 退職金を廃止する代わりに、毎月の給料に上乗せして支給 |
---|---|
確定拠出年金 | 毎月掛け金を積み立てて、それを運用して老後に備える |
こういった制度であれば、勤続年数に関係なく恩恵を受けることができます。
また、有給や早期退職、株式などの人事制度で、勤続年数が影響しているものがあったりします。
基本的には、長く勤めている人ほど優遇されるシステムなので、転職することで不利になってしまうことがあるでしょう。
満足のいく待遇が受けられないことがありますから、転職前に確認しておく必要がありますね。
これは、賞与や給与などにも反映されます。
四半期ごとの評価によって支給される場合が多いため、期の途中から入社した場合、満額支給を受けることができません。
他にも、現在の会社を退職してすぐに次の会社に入れればいいですが、空白の期間があった場合、その期間の収入が入ってきません。
自己都合退職の場合だと、失業保険が支給されるまでに3ヶ月の待機期間があります。
なので、ある程度の貯金を持っていない人は、生活が苦しくなってしまうでしょう。
早く転職先を決めたいからといって、焦って興味のない会社に入ってしまったら本末転倒です。
転職活動が長引くほど経済的なリスクも大きくなるので、覚えておくようにしてください。
ですから、転職をする時期やタイミングなどにも、注意をした方が良いですね。
人間関係や待遇面に不満があって転職をしても、転職先でそれが解決するとは限りません。
職場の人間関係は入ってみないと分かりませんし、求人情報の内容と実態が異なっていたというケースもザラにあります。
上司のパワハラが嫌で転職したのに、転職先でも同じようなパワハラを受けることがあるでしょう。
あるいは、休みを増やしたいというニーズが叶っても、高すぎるノルマを課せられて苦しむことになるかもしれません。
前職よりもさらに過酷な状況になる可能性があるので、転職に過度な期待をするのは避けた方が良いですね。
転職後に住宅や車のローンなどを組むときに、審査が下りなくなってしまう可能性があります。
クレジットカードも、作れなかったりしますね。
ローン審査では勤続年数が重要な要素となっており、最低勤続年数に満たなければ門前払いを受けることが多いです。
一般的に、勤続年数が2〜3年以上でないと、審査が厳しくなります。
マイホームや車の購入予定がある人は、よく考えておかないと人生設計が狂ってしまうでしょう。
十分な年収があったり有名企業であれば、転職直後でも融資してくれる金融機関があるかもしれません。
ただ、そこまでのハイキャリアの人は少ないでしょうから、一般的には社会的信用が下がると考えておいてください。
大きな買い物をするのであれば、転職前に済ませるようにしましょう。
新しい職場では、実績や信用、人間関係などを最初から構築する必要があります。
これまでだと周りとの関係性ができているので気楽に働けたかもしれませんが、転職後はそういうわけにもいきません。
年下の上司から教えてもらったり、時にはプライドを捨てなくてはならない状況もあると思います。
また、中途採用においては、周りからの期待も高くなりがちです。
企業から即戦力を求められていますから、入社してすぐに結果を出すことが必要となってきます。
こういった強いプレッシャーを与えられると、ストレスを感じてしまいますね。
転職した直後はストレスの要因が多くなるので、それなりの覚悟が必要となってくるといえるでしょう。
転職におけるデメリットばかりを紹介しましたが、もちろんメリットもあります。
メリットがないと転職する意味がありませんし、人によってはデメリットを凌駕するほどの利点となるはずです。
主なものとしては、以下の5つが挙げられます。
- 待遇面の向上が期待できる
- 人事評価をリセットできる
- 新しい気持ちで働くことができる
- 自分のやりたいことを追求することができる
- 新しい可能性を開くことができる
順番に、紹介をしていきます。
現在の職場の待遇に不満を持っているなら、転職によって解決できる場合があります。
たとえば、残業や休日出勤などを無くしたいとすれば、そういった職場を探せば良いわけです。
年収アップを求めているのなら、給与水準の高い業界に転職すれば希望が叶う可能性が高いでしょう。
ただ、先述したように、求人票の内容と実態が異なっていることはよくあります。
企業としても多くの人材を集めたいので、良いことばかり強調したり誇大広告を出したりするんですね。
なので、しっかりと企業分析を行って、自分の求めている待遇なのかを見極める必要があるといえます。
企業分析に自信がない人は、転職エージェントを使うと良いでしょう。
自分の求める条件を伝えるだけで、キャリアアドバイザーが条件に合った求人を探してくれます。
色々な企業の内情に詳しいコンサルタントなので、外からは見えない企業の実態を教えてくれるわけです。
なので、入社してから理想と違っていたというリスクを無くすことができますよ。
待遇改善を求めるのであれば、ぜひ転職エージェントを利用してください。
現在の職場で思うような評価を得られていないなら、転職すればリセットすることができます。
高い能力を持っている人であっても、上司との相性が悪いことで低い評価になってしまうことがあるでしょう。
特に、上司が自分の立場を守るために、優秀な部下を評価しないということはよく聞く話です。
会社によっても評価制度が異なりますから、転職するだけで高く評価してもらえることも少なくありません。
自分を評価してくれる会社で働けば、それだけでモチベーションアップになりますし、さらに成長することができるはずです。
自分の評価が不当だと思うのなら、転職を考えてみても良いかもしれません。
同じ職場で何年も働いていると、マンネリ化してしまって刺激が無くなることがあります。
いつも変わらないメンバーで同じような仕事をしていれば、自分の中で成長が止まってしまうわけです。
仕事内容もルーティンワークばかりで、何の工夫もしないなら成長することはできません。
そのままの状態で何年も過ごしてしまうと、キャリアアップのチャンスを逃すことになるでしょう。
でも、転職することによって状況は一変します。
新しい職場に入るだけで新鮮な気持ちになれますし、同じような仕事であっても環境が変わるだけで見える世界は大きく異なるわけです。
刺激のない毎日を送るよりも、明らかに成長に繋げることができるでしょう。
同業種でも会社が異なれば業務フローが変わりますし、新しい発見があるかもしれません。
自分のスキルを違った形で生かせる可能性があるので、メリットは大きいです。
心機一転することができますから、それだけでも転職の価値はあると思います。
今の職場でやりたい仕事ができないなら、転職することで希望を叶えることができるかもしれません。
目指すべきキャリア像があるなら、それを満たせる会社へ転職しましょう。
転職市場においては、自分の方向性が明確な人ほど求められる傾向にあります。
仕事に対する熱意や専門性の高い人は、どんな企業からも必要とされるはずです。
本当にやりたいことがあって今の職場で実現できないのなら、転職することで得られるメリットは大きいといえますね。
また、現在の会社でやりたい仕事ができていても、急に思いもしない異動が命じられることがあります。
全く興味のない部署に異動になったり、地方に転勤となる場合もあるということですね。
事務をやっていたのに、いきなり営業職なったりというのはよく聞く話です。
地方に転勤だと単身赴任になる可能性もあり、家族がいる場合には大きなリスクだといえるでしょう。
このような状況になったとしても、転職すればやりたい仕事だけに集中することができます。
転勤や異動の可能性があるのであれば、転職することを検討してみても良いかもしれません。
何年か会社に勤めていると、その会社の将来性がある程度見えると思います。
希望があるのなら良いですが、全く会社の将来が見えない場合は働く意欲が生まれなくなりますよね。
不安が募ってくるでしょうし、自分自身の成長も望めません。
また、自分の上司を見ることで、数年後の自分の姿をイメージすることができます。
その姿に憧れを抱けないのであれば、そこで働く意味を感じられないでしょう。
そういった場合に転職を行えば、新しい可能性を開くことが出来ます。
今よりも自分の能力を生かせる職場や、これからやりたいことを実現できる職場に転職すれば、将来に希望を見出すことが出来ます。
実のところ、これが転職における最も大きなメリットだと思います。
自分の可能性を求めて新しい職場に移ること。
これが、転職のあるべき姿なんですね。
ですから、自分の軸をしっかりと持って、仕事をするようにしてください。
転職後にしっかりと頑張れば、他にも色々なメリットが生まれるはずです。
自分のやりたいことや可能性を求めて、行動していきましょう。
今の会社に不満があって転職することに対して、ネガティブなイメージを持っている人がいます。
仕事が楽しくなかったり、体力的に続かないといった理由では、単なる逃げだと思ってしまうからですね。
もちろん、転職理由はポジティブであった方が良いのは、言うまでもありません。
今よりもスキルアップしたい、やりたい仕事があるといった理由だと、キャリアアップに繋がりやすいでしょう。
でも、ネガティブな理由での転職も、そこまで悪いことではないですよ。
そもそも不満がないと転職を考えたりしませんし、どんな人にもネガティブな理由があるはずです。
ダメなのは、今の状況から逃げるためだけに辞めることです。
「今の会社に耐えられない。とりあえず辞めてしまおう」といった考えだと、今後の方向性が不明確なので失敗する可能性が高くなります。
- どんな仕事がしたいのか?
- 会社に求める条件は何なのか?
- 将来的にはどうなっていたいのか?
会社を辞める前に、上記の問いに答えられるようにしてください。
キャリアプランを明確にしておくと、退職後に道に迷うことは無くなります。
これが考えられないようであれば、また退職する時期ではないということですね。
これからの方向性が定まってから退職すると、転職活動も上手くいくと思います。
会社を辞める前に、資格を取っておこうと考える人は多いですよね。
少しでも転職活動を有利にするために、資格があった方が良いと思われがちです。
ただ、今から資格を取るのであれば、時間がもったいないでしょう。
実際のところ、企業が求めているのは資格ではなく、実務的なスキルです。
資格を取っただけで実務経験が無ければ、企業から評価されることは無いと思ってください。
せっかく時間をかけて資格を取得しても、無駄になってしまう可能性が高いです。
弁護士や公認会計士などの『業務独占資格』なら取得する価値はありますが、簿記や英検といった程度なら必要ありません。
「これまで何をやってきたのか?」をアピールすることが大切なので、過去の経験を活かせるようにしてください。
資格の取得は転職後でもできますから、焦る必要はないですよ。
なので、資格取得の勉強よりも転職活動を優先させましょう。
新卒で入社して働き始めると、この仕事が自分に合っていないと思うことがあります。
入社前は興味のあった仕事だとしても、実際にやってみるとイメージと異なることは珍しくありません。
すると、他の業界の仕事に興味が湧いてきますよね。
たとえば、話すのが苦手で営業職に向いていないことが分かると、対人スキルが求められない事務職に就きたくなったりするわけです。
異業種の転職を考えているなら、新卒3年目までがリミットだと言えます。
新卒3年目までは『第二新卒』と呼ばれており、未経験でも積極的に採用する企業が多いからです。
一方、20代後半になると即戦力が求められるため、未経験で採用する企業は極端に少なくなります。
なので、異業種転職は新卒3年目までに考えるべきです。
また、「転職市場の現状を知ろう」でも紹介したように、若いうちの方が転職により年収がアップする可能性が高くなります。
早いうちからキャリアを固定しておけば、その後の出世もしやすくなるでしょう。
地元に戻って仕事をするUターン転職、地方での田舎暮らしをするIターン転職など、都市圏以外で転職を考えている人もいると思います。
田舎暮らしがブームとなっているのでUIターンは人気が高まっていますが、メリットばかりではありません。
基本的に、地方では求人が少ないですし、大都市よりも給与などの待遇は悪いです。
そして、地方での暮らしは車が必須のため、思った以上にお金が掛かったりしますね。
のんびりと優雅な暮らしを求めていても、実際には生活が苦しくなってしまうかもしれません。
子供を育てるには自然が多い方が良いと思いがちですが、有名な学校は都心部に集中しているため教育面では都会の方が良かったりもします。
他にも、地方では娯楽も少ないので、遊べる場所も限られてしまうでしょう。
デメリットも多いですから、地方に過大な憧れを抱いていると失敗することになります。
キャリアアップを目指して、外資系企業への転職を考える人もいるかもしれません。
たしかに、エリートといえば外資系ですから、憧れる気持ちはわかります。
ただ、単なる憧れだけで外資系企業に転職すると、日本企業との違いに困惑することになるでしょう。
大きな違いとしては、徹底した成果主義ということですね。
成果を上げれば収入も比例してアップしていきますが、ノルマを達成できなければ簡単に首を切られてしまいます。
野球やサッカーなどのプロスポーツのように、結果だけで判断されるドライな世界です。
日本企業のように教育制度が整っていないことも多く、自発的に学んで結果を出すことが求められます。
手取り足取り教えてもらえることは無いので、個人事業主のような感覚で働く必要がありますね。
日本企業のように年功序列の概念はありませんから、競争することが苦手な人には向いていません。
野心的にキャリアアップを目指すなら良いですが、ミーハーな気持ちだけで挑戦するのは止めておいた方が良いでしょう。
先述の通り、転職にはメリットとデメリットがありますが、転職エージェントを利用すればデメリットを抑えることができます。
転職エージェントでは求職者の希望条件に合った求人を紹介するので、ミスマッチを防ぐことができるからです。
たとえば、「残業・休日出勤なし」「人間関係が良い職場」といった条件を提示すれば、それに見合った企業を紹介してもらえます。
キャリアアドバイザーは企業ごとの内情を把握しているため、労働環境の実態や内部の人間関係まで熟知しているわけです。
だから、本当に自分のニーズに合った求人を紹介してもらえます。
入社してからイメージと違っていたということがないので、転職しても問題が解決しないという失敗を防ぐことができるでしょう。
転職を成功させるためには、転職エージェントの利用は必須だといえますよ。
他にも、求人の紹介から応募書類の作成・面接対策など、転職活動のあらゆるサポートをしてくれますから手間を省くことができます。
自分一人で転職活動をするよりも圧倒的に効率が良いので、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
以下のエージェントは、サポートの評判も良く当サイトでも人気です。
パソナキャリア
パソナキャリアは、40年近い実績のある転職エージェントです。
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また、全体の8割が非公開求人なので、一般には出回っていない良質な求人を手に入れることができます。
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全国に拠点があるために、地方で転職を考えているひとにもおすすめです。
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関東の一都三県の求人を中心に集めており、IT系や外資系企業が多くなっています。
キャリアアドバイザーの交渉力には定評があり、転職者の71%が年収アップに成功していますね。
求職者の適性にマッチする求人を紹介してくれるので、長く働ける会社を見つけることができるはずです。
アフターフォローにも力を入れているため、転職後に問題が起きても相談に乗ってもらえますよ。
関東のみにしか対応していませんが、首都圏での転職を考えているなら登録しておくべきでしょう。
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