転職時のリスクを理解しよう

転職のリスクについて

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転職のリスク

 

誰でも少なからず、今の会社に不満を持っていると思います。
給料が安かったり残業が多かったりなど、何かしらの問題があるでしょう。

 

しかし、「こんな会社辞めてやる!」と勢いで転職をしてしまっても、あとで後悔するかもしれません。
転職後に問題が解決する保証はありませんし、余計に状態が悪くなることもあるからです。

 

転職においては少なからずリスクがありますから、それを理解した上で行動に移すようにしてください。
何も考えずに会社を辞めてしまうと、大切なキャリアを傷つけることになります。

 

ここでは、転職におけるリスクについて解説をします。

 

 

 

「エン転職」が行ったアンケートで、転職のリスクについての調査が行われました。
その結果が、以下のようになります。

 

 

転職することにはリスクがあると思いますか?

 

転職のアンケート

参照:エン・ジャパン

 

 

91%の人がリスクがあると回答しており、大多数の意見となっていますね。
具体的にどのようなリスクなのかは、以下の回答となりました。

 

 

どんな点がリスクだと感じますか?

 

転職のアンケート

参照:エン・ジャパン

 

 

回答結果を見てみると、色々なリスクがあることが分かりますね。
転職は危険が伴う行為ですから、安易な気持ちで行動に移してはいけません。

 

あらゆるリスクを想定した上で、本当に転職するべきなのかを考えるようにしてください。

 

それでは、転職のリスクについて、順番に解説をしていきます。

 

 

 

 

先ほどのアンケートで最も回答数が多かったのが、転職先がすぐに見つからないということです。

 

会社を辞めてから転職活動をすると、次の会社が決まるまでは無職となります。
十分な貯金を持っていなければ、生活ができなくなるでしょう。

 

自己都合退職の場合だと、失業保険の給付を受けるまでに3ヶ月間の待期期間があります。
なので、最低でも3ヶ月分の生活費を用意しておかないといけません。

 

 

ただ、このリスクは仕事を見つけてから退職することで防げます。
他の会社から内定をもらっておけば、今の会社を退職してすぐに入社することができますよね。

 

それで職歴の空白期間も無くなりますし、リスクを最小限に抑えられるわけです。
在職中の転職活動が一般的なので、先に内定をもらってから会社を辞めることをおススメします。

 

 

 

ボーナスの金額は、査定の一定期間の実績に基づいて決定されます。
支給日に在籍していないともらう権利を失ってしまうので、転職時期によってはボーナスを受け取れないことがありますね。

 

また、ボーナス支給後に退職したとしても、転職先では査定期間の途中で入社することになるので査定額が下がってしまうでしょう。
なので、転職した年度のボーナスは、あまり期待できません。

 

 

そして、退職金の減額も注意が必要です。
会社の在籍期間によって退職金額が決定されますから、途中で退職すると少ない金額となってしまいますね。

 

転職先でも中途入社で在籍期間が短くなるので、将来的な退職金は少なくなるでしょう。

 

 

 

年収のアップを求めて転職する人は多いでしょうが、実際には転職直後の年収は下がる傾向にあります。
その企業では実績を出していないので、最初から高い年収を提示されることが少ないからですね。

 

また、同業他社への転職の場合、自分と同等レベルの人材が多いので相場以上の年収は提示されないでしょう。
よほどの高いスキルを持っていないと、差別化することができないわけです。

 

実績を積み上げれば比例して収入も増えると思いますが、最初から年収アップを期待しないでください。

 

 

 

誰もが知っている有名企業に転職を希望する人は、かなり多いと思います。
安定した給料や福利厚生など、中小企業よりも社員の満足度は高いはずです。

 

また、ステータス性もあるので、キャリアに箔を付けたい人にはピッタリでしょう。
しかし、大企業にはメリットが多い半面、デメリットもあるので知っておいてください。

 

 

 

一般的に、大企業は新卒の採用に最も力を入れています。
早い段階から企業説明会などを開いて、優秀な学生の囲い込みをしていますよね。

 

そして、新卒の教育などにも熱心に取り組みますので、離職率が低い傾向にあります。
大企業では福利厚生がしっかりしているため、新卒からの生え抜き社員が大多数を占めるでしょう。

 

参考までに、大手企業の社員の定着率の表を掲載します。

 

社名 業種 定着率(%)
昭和シェル 石油 100
三井不動産 不動産 100
NTTドコモ 通信 99.6
キャノン 電気機器 98.3
三井物産 卸売 98.2
花王 化学 96.1
JT 食料品 95.9

ホワイト企業トップ300」より

 

こういった企業だと、中途採用で入ってくる人は必然的に少なくなります。
そもそも、途中入社という文化があまり無いため、転職後に阻害されているという感覚を持つかもしれません。

 

新卒の生え抜き達のグループがありますから、その中に入っていくのは高いコミュニケーション能力が必要となります。
なので、自分から関係性を作っていくのが苦手な人の場合、苦労するかもしれません。

 

 

良くも悪くも中途採用者は目立ってしまうので、仕事で結果を出せないことで立場が悪くなることも考えられますね。
職場で浮いた状態で結果を出すのは難しいですから、少しずつ関係性を構築していくという地道な努力が必要となるでしょう。

 

 

 

大手企業への転職の場合、自分の専門性を買われたキャリア採用が多くなると思います。
そうすると、「この人は、すごい能力を持っているんだ」といった、過剰な期待を社内でされてしまうかもしれません。

 

新卒が大部分を占める会社では、転職者は珍しく異質な存在であり相当な実力者だと思われてしまう傾向にあるんですね。
求められるものが大きくなりますから、早急に結果を出す必要があります。

 

ここで焦ってしまうと結果が出なくなるので、プレッシャーに負けない強い心が必要ですね。

 

 

 

これは、大企業に限ったことではありませんが、その会社特有の専門用語があります。
会社内だけでしか通じない言葉で、これを知っていないと十分なコミュニケーションが取れないことがあります。

 

私も社会人の時には、営業会社に勤めていましたが、特有の言葉がありました。

 

チャキ、即アポ、ひっくり返しなど。。

 

外部の人からすると、意味が分かりませんよね。

 

ですから、初めのうちはどんどん質問して、その企業の文化を受け入れる必要があります。
聞きなれない言葉が飛び交っていると疎外感を感じてしまいますが、積極的に学ぶ意識を持っていないといけません。

 

 

 

転職前は、その会社の情報が分かりません。
ホームページなどで調べることが出来ますが、実際に入社してみないと社内の雰囲気などは掴めないのが現状としてあります。

 

だから、入社してみてイメージと違っていたということがあるんですね。
これについては自分で調べるのには限界があるので、その会社に勤めている人に聞くなどしないと詳しい内情を知ることはできません。

 

ですから、理想とのギャップは覚悟しておくべきでしょう。

 

 

 

伝統的な日本企業の場合、どこの会社でも同じような社風であることが多いです。

 

しかし、ベンチャーや外資系などであれば、会社によって雰囲気は全く違います。
バリバリの体育会系であったり、完全実力重視で年功序列などが存在しなかったり、本当に様々なタイプがありますね。

 

仕事内容は満足できるものでも、その会社の風土が自分に合わなければ気持ちよく働くことができません。

 

 

その会社の社風は、面接中の雰囲気で感じ取れることがあります。
社内に個人別の売上結果や「情熱」・「夢」などの文言がある社訓が貼り出されているなら、体育会系の社風であることが多いですね。

 

あとは、エントランスでの対応や面接官の態度など、会社の社風が出やすいところは多いので注意深くチェックすると良いでしょう。

 

 

 

中途採用が当たり前の会社の場合、新人教育が不十分なことがよくあります。

 

そういった会社は社員の入れ替わりが激しいために、簡単な業務マニュアルだけを渡されてあとは個人で理解することが求められます。
手取り足取り教えてくれるといったことが無いんですね。

 

自発的に成長することが求められますから、会社にぶら下がるような気持ちの人は苦労するでしょう。

 

 

また、キャリア採用だと即戦力が求められるため、「これくらいできるでしょ?」といった目で見られてしまいます。

 

気軽に質問できる雰囲気でなかったりすることもあるので、強いプレッシャーを受けながら仕事をすることになりますね。

 

 

 

最近では、「ブラック企業」という言葉が一般化しています。

 

違法な長時間労働や低賃金で従業員を酷使する会社のことで、社会問題となっていますね。
残念ながら、いまだにブラック企業は無くなっていません。

 

そして、ブラックとは言わないまでも、自分が思っていた以上に待遇が悪くなる可能性があります。
年収が下がったり、福利厚生が無くなったりなど、ある程度の待遇の悪化は想定しておいてください。

 

求人情報の内容と実際の環境が異なっていることもあるので、過剰な期待をしないことが大切ですね。

 

 

 

今までの経験を買われて採用されたとしても、それが転職先で通用するとは限りません。
扱う商材が変わったり、異業種になったりすると、全く勝手が変わることがあるんですね。

 

思うような結果を出せないと、肩身が狭い思いをすることになります。
即戦力として採用されたわけですから、結果が出ないと自分の立場が無くなってしまうでしょう。

 

 

自分のスキルを過信している人は、こういった落とし穴に陥ってしまいがちです。
居場所がなくなって短期間で退職することになると、経歴に傷がつくなどのデメリットしかありません。

 

なので、客観的に自分を見つめ直して、本当に通用するスキルを持っているのかを理解する必要がありますね。

 

 

 

上記で紹介したリスクの多くは、事前情報が足りないために起きるものです。

 

会社の内情は外から見えないので、入社してから理想とのギャップを感じてしまうわけですね。
あらかじめ情報を知っていれば、こういった問題は起きないでしょう。

 

ただ、個人レベルで情報収集しても、会社の内情までを知ることはできません。
だからこそ、転職で失敗してしまう人が多いわけです。

 

 

そこで、転職エージェントを利用することをおススメします。

 

キャリアアドバイザーから非公開求人を紹介してもらえるのですが、その際に企業ごとの内部情報も共有してくれます。

 

転職エージェントは全国の企業と繋がりがありますから、表には出てこない企業の内部情報を豊富に持っているわけです。
社風や労働環境、社内の人間関係まで、事細かに教えてもらえますよ。

 

情報を知っていれば転職のリスクを最小限に抑えられるので、安心して転職することができるでしょう。

 

 

以下のエージェントは、当サイトでも人気が高く自信をもっておすすめできます。
実績が高いので、ぜひ登録してください。

 

パソナキャリア



パソナキャリアは、40年近い実績のある転職エージェントです。
求人総数が40,000件を超えていて、業界トップクラスとなっています。


業種に捉われずにオールジャンルの求人を取り扱っていますので、きっと希望の求人が見つかるはずです。


また、全体の8割が非公開求人なので、一般には出回っていない良質な求人を手に入れることができます。
転職者の67.1%が年収アップしていることもあり、キャリアアップを考える人には心強いエージェントです。


全国に拠点があるために、地方で転職を考えているひとにもおすすめです。
転職業界でもトップクラスの実績があるので、登録しておいて損はありません。


パソナキャリアの公式サイトはこちら

 

type転職エージェント



type転職エージェントは、関東圏の転職に特化したエージェントです。
関東の一都三県の求人を中心に集めており、IT系や外資系企業が多くなっています。


キャリアアドバイザーの交渉力には定評があり、転職者の71%が年収アップに成功していますね。
求職者の適性にマッチする求人を紹介してくれるので、長く働ける会社を見つけることができるはずです。


アフターフォローにも力を入れているため、転職後に問題が起きても相談に乗ってもらえますよ。
関東のみにしか対応していませんが、首都圏での転職を考えているなら登録しておくべきでしょう。


type転職エージェントの公式サイトはこちら

 

 

 

転職にはリスクが付き物ですが、実は転職しないことにもリスクがあります。
今の会社に残り続けるよりも、新しい会社に転職したほうが良い場合だってあるわけです。

 

なので、現状維持のリスクも知ったうえで、転職するかどうかを考えると良いでしょう。

 

 

 

今勤めている会社が、ずっと安定しているという保証はないでしょう。
数年後には業績が悪くなって待遇が悪化する可能性がありますし、リストラされるかもしれません。

 

その時になって転職を考えても、年を取りすぎると次の仕事を見つけるのは大変です。
安定した状況がいつまでも続くわけはないので、急に状況が変わったときのことも考えなくてはいけないですね。

 

 

なので、早い段階から転職をして、キャリアを積み重ねた方が良い場合もあるわけです。
若いうちから色々な経験を積んで付加価値を付けると、キャリアアップしていくことができます。

 

それが自分の市場価値を高めることになるので、可能性を広げるためにも転職したほうが良い場合もあるでしょう。

 

 

 

同じ会社で何年も働いていると、刺激が無くなってしまい視野が狭くなります。
仕事がマンネリ化すると新しいスキルや考え方が身に付かないので、自分の成長が止まってしまうわけですね。

 

すると、時代の流れに取り残されてしまって、自分の市場価値を落とすことになるでしょう。
伸びしろが無くなってしまうため、すぐにキャリアに限界を感じてしまいます。

 

 

若いうちから転職しておけば、色々なスキルや考え方を身に付けられるはずです。
そうやって自分の市場価値を高めておくと、キャリアアップすることができますね。

 

ビジネスマンとしての成長を考えるならば、転職しないということがリスクになりえます。

 

 

 

転職をしないことで、「あの時に転職しておけば・・・」といった後悔が生まれるかもしれません。
過ぎた時間は戻せませんから、あとで後悔しても遅いですね。

 

どこの業界でも若い人材を求めているので、転職をするのなら早いに越したことはありません。
40歳を過ぎてから転職しようと思っても、なかなか求人を見つけられないでしょう。

 

 

どうしてもやりたい仕事があるのなら、リスクを恐れずに転職をするべきです。
やらない後悔よりは、やって後悔したほうがマシだと思います。

 

チャレンジしないこともリスクになりえますから、積極的に行動したほうが良いかもしれません。

 

 

 

以上、転職におけるリスクについて解説をしました。

 

転職活動には色々なリスクを伴いますから、それらについて考えた上で適切な行動ができるようにしてください。
ちゃんとリスクを想定しておけば、問題が起きることも少なくなります。


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