3年以内に退職した人へ!第二新卒の転職で失敗しないための3つの方法
ツイート新卒で就職して1年足らずで辞めてしまったり、大学を卒業しても就職しなかった人が増えているようです。そこには、会社に入っても自分の理想と違っていたり、志望している企業に入れなかったりと色々な事情があります。
でも、そういった人でも、キャリアを諦める必要はありません。第二新卒というカテゴリがありますから、卒業後3年以内であればチャンスがあるわけです。一度失敗してもやり直しは可能なので、心配しないでください。
ここでは、第二新卒の転職について解説をしていきます。
第二新卒とは何なのか?
一般的に、第二新卒とは、大学を卒業して3年以内の人を指す言葉です。会社によっては、5年目でも第二新卒としていることがありますが、3年以内としている企業が多いですね。
まだ、社会に出て数年しか経っていませんから、社会人としては未熟な時期だといえます。しかし、社会に染まっていないために伸びしろがあり、採用企業からするとメリットが高い人材なんです。
さらに、前職で基本的なビジネスマナーを身に付けているため、教育コストが安いというメリットもあります。
企業側からすると利点が多いために、転職市場では新卒と同じくらい優遇されていたりしますね。
一般の中途採用よりも選考で有利ですから、この時期は転職しやすいといえるでしょう。4月や10月からの入社を求める企業が多いために、1〜3月・7〜9月は第二新卒の求人が増える傾向にあります。
新卒入社して1〜2年目くらいは、社会の厳しさや理想とのギャップなどについて悩む時期です。会社を辞めたいという人も増えるでしょうから、この時期に思い切って転職を考えてみても良いかもしれません。
ただし、第二新卒が有利だからと言って、何も考えずに転職活動をすると失敗する可能性が高いです。なんとなく今の会社を辞めてしまうと、後悔することになるので気を付けるようにしましょう。
第二新卒の転職で失敗する人の特徴
胸を張って退職理由を説明できない
「なぜ前の会社を辞めたのでしょうか?」
これは、面接で必ず聞かれる質問です。面接官としては、最も気になる事柄の一つでしょう。この質問に対して、自信を持って説明できなければ、かなり印象が悪くなってしまいます。
- 上司との関係が合わなかったからです。
- 他にやりたい仕事が見つかったからです。
- 扱う商材に興味を持てなかったからです。
このような理由を伝えてしまうと、内定をもらうのは難しいです。退職理由として正当性が低いですから、またすぐに辞めてしまうと思われるからですね。
なので、「それなら退職しても仕方ないな」と、面接官を納得させられる理由が必要といえます。
特に、第二新卒は数年で退職した人ですから、それなりの理由が無ければ納得してもらうことはできません。
納得のいく退職理由が説明できない時には、次のページを参考にすると良いでしょう。
前職から何も学んでいない
「以前の会社ではどういった業務をしていましたか?」
これも、面接では必ず質問されますね。第二新卒といえど社会経験はありますから、過去のキャリアは重要な要素です。ここで、「営業職をしておりました」などと、業務内容だけを説明するのでは不十分です。
面接官が聞きたいと思っているのは、『どういう仕事をしていたのか』『その仕事から何を学んだのか』といったことです。それを聞くことで、自社に貢献できる人材かどうかを判断します。
会社からすると、淡々と業務をこなすだけの人間はいらないわけです。自発的に学んで成長し続ける人を、積極的に採用したいと思っています。
だから、前の会社での実績・仕事中に心がけていたことを明確に説明できれば、それが自己アピールとなりますね。
第二新卒ですから、大きな実績がないことは分かっています。でも、高い意識を持って仕事をしていたという姿勢を示すことが大切です。
これまでの行動に一貫性がない
転職活動で重要視されるのは、行動に一貫性があるかどうかです。これは、第二新卒でも同じことで、【新卒入社⇒退職⇒転職】のプロセスの中で一貫性が無くてはいけません。
- 新卒で保険会社の営業職として入社
- ノルマが厳しすぎて1年で退職
- 法律に興味を持つが、司法書士の試験に失敗
- 現在、事務職を目指して求職活動中
上記の例を見て、どう感じるでしょうか?
やっていることがコロコロ変わりすぎて、何を目指しているのかが分かりませんよね。こんな人を採用しても、またすぐに気が変わって退職しそうな気がします。
面接官が最も恐れているのが、短期間で辞めてしまうことです。人事部としては優秀で長く働いてくれる人を集めるのが目的ですから、すぐに辞めそうな人は絶対に採用しません。
なので、退職から転職までが1本の線でつながるように、一貫性のあるプロセスになることを意識してください。
新卒と同じように就職活動をしている
新卒採用の時には、何十社も手当たり次第にエントリーしましたよね。数打てば当たる方式で、100社以上の面接を受けた人も少なくないでしょう。でも、これが通用するのは新卒の時だけであり、第二新卒で同じように考えてはいけません。
転職活動で重要なのは、数多くエントリーすることよりも、自分のニーズにマッチした企業を選ぶことです。ある程度の絞り込みが大切ですから、手当たり次第に応募するのは止めましょう。
そもそも、新卒で失敗したから第二新卒になっているわけです。これも失敗したら後がありませんので、企業選びは慎重に行う必要があります。自分が本当にやりたいことを明確にして、それを満たせる企業を選ぶようにしてください。
全ての会社に同じ書類を送っている
中途採用で応募するときには、履歴書と職務経歴書を送らなくてはいけません。その書類審査を通過すれば、面接まで進むことができるわけですね。書類審査で3割ほどが落とされると言われていますが、これに落ち続ける人には問題があります。
応募書類は、その会社用にカスタマイズする必要があるわけです。応募先企業の特徴を理解したうえで、自分の強みを活かせることをアピールしていきます。なので、他の会社と同じ書類では、十分なアピールにならないということですね。
たとえば、恋愛に置き換えて考えてみてください。「君、かわいいね。」などと、誰にでも当てはまる言葉を伝えても心には響きません。でも、「唇の下のホクロが色っぽいね」と言えば、伝わりやすさは全然違います。
自分の本気度を伝えるためにも、応募書類は企業ごとに最適化する必要があるでしょう。
転職することを目的にしている
あなたは、何のために転職をするのでしょうか?
新卒で入った会社を辞めるということは、その会社に何かしらの不満があるはずです。その不満を解消するために、転職をするわけですよね。これは、最後まで絶対に忘れてはいけません。
退職をしてから転職活動をすると、内定が出るまでは無職になります。すぐに次の会社が決まればいいのですが、なかなか決まらなければ焦りが出てくるわけです。すると、「どこでも良いから早く決めないと」と、考えるようになります。
こういった考えで転職をすると、同じ失敗を繰り返してしまいます。長時間労働が嫌で退職したのに、また長時間労働の会社に入ったりするわけですね。本来の目的を忘れてしまったら、失敗の可能性が高くなるので気を付けてください。
転職は単なる手段ですから、目的になってしまわないようにしましょう。
自分の軸を持っていない
自分のことを理解していない人は、第二新卒だとしても理想の会社に入るのは難しいと思います。表面的な求人情報などに惑わされてしまって、本当に自分に向いている会社なのかを見分けることができません。
なぜなら、自分の軸がないために、ブレてしまうからですね。自分が本当に求めていることを意識していないと、正しい選択をすることはできないでしょう。なので、転職活動を始める前に、軸を明確にすることから始めなくてはいけません。
つまり、『絶対に譲れない条件』と『譲ってもいい条件』を明確にするということです。この基準があることで、求人情報を見た時にも自分に適しているかどうかを瞬時に見分けることができます。
内定後の条件交渉の際にも、必要な条件が明確な方が交渉もしやすいでしょう。自分のことは意外と分かっていないものですから、自問自答をして軸を作ることから始めるようにしてください。
第二新卒の転職を成功させるための3つのコツ
将来の夢や熱意を伝える
一般的に、転職市場では「即戦力として活躍できる人」を求める傾向にあります。今までのキャリアを生かして、転職後すぐに結果を出せる人ですね。なので、専門的なキャリアや高い実績を持っている人ほど、転職市場ではニーズがあります。
でも、第二新卒のカテゴリでは、キャリアが浅いわけですから即戦力は求められません。それよりも、やる気やポテンシャル、素直さなどが求められます。つまり、これから育てていって有力な人材になりそうかがポイントとなるわけですね。
だから、「何故その業界を志望するのか?」や「将来的にどうなりたいのか?」といった、明確な理由などが求められます。なので、自分の熱い気持ちを語ることで、企業の採用担当に訴えかけないといけません。
また、大学を卒業して就職しなかった人も同じです。社会人経験が無いわけですから、自分のスキルをアピールしても意味がありません。それよりも、どういう気持ちで仕事に取り組むのかや、どんなスキルを身に付けたいのかといった気持ちを伝えましょう。
キャリアが浅いことを強みに変える
社会人経験が浅いから、自分の強みが無いと思っている人は多いですね。でも、若いというのは絶対的な武器となります。企業によっては、キャリアを積んだベテラン以上に評価されることもあります。
なので、自分には強みがあると自信を持つようにしましょう。主な強みは、以下のようになります。
- 他社のカラーに染まっていない
- 最低限のビジネスマナーを知っている
- 若いので勢いがある
- 素直さがあって教育しやすい
やる気が伝われば、今後の可能性を秘めた優秀な人材ということになります。なので、面接などでは自分の気持ちをアピールして、積極的に挑むようにしましょう。
たしかに、十分なキャリアを持った人と比べると、良い条件での転職は望めないかもしれません。しかし、ちゃんとした目的意識を持って仕事をしていけば、今後の伸びシロはいくらでもあります。
ですから、着実にキャリアをアップさせるために、まずは第一歩を踏み出すようにしてください。
一貫性のある転職理由を語る
先述した通り、転職をするためには、行動に一貫性があることが必要です。前の会社の入社理由と退職理由、そして今回の志望理由に、客観的に見ても正当な合理性が必要となります。
一貫性のある転職理由とは、以下のような論法になっているものです。
- ●●をしたくて、以前の会社に入社した。
- しかし、○○という問題があった。
- ○○の問題を解消するために、転職を決意しました。
例を出すと、次のようになりますね。
営業力を身に付けたくて、化粧品のルート営業をしておりました。しかし、いつも同じ顧客様を回るだけであり、本当に営業力が身に付いているのか不安を感じていました。
そこで、新規開拓の営業を募集しておられる御社の求人を拝見して、この環境であれば自分を高められると感じています。前職で基本的な営業スキルは身に付けておりますので、御社の仕事でも活かせると考えております。
こうすれば、前後関係に矛盾がありませんし、合理的な転職理由だといえるでしょう。仕事への熱意もアピールできるので、面接官からも好印象を得られるはずです。
以上、第二新卒の転職を成功させる方法を紹介しました。第二新卒は転職市場で優遇されているからといって、何も考えないでいたら失敗してしまいます。「新卒」の肩書を活かせる最後の機会なので、慎重に行動をしてください。
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