面接官が複数いたらどうする?転職面接での目線の配り方や話題の作り方
ツイート書類選考を通過すると、転職理由や志望動機、自己PRなどを万全に考えて面接へ挑みますよね。しかし、面接室に入ると複数の面接官がいて、面食らってしまう場合があります。場の空気に飲まれてしまって、思うように話せないかもしれません。
常に面接官が1人だとは限りませんから、複数人の場合も想定しておきましょう。多い時だと5人ほどの面接官がいることがあるので、大人数の前でも堂々と話せるようにしてください。
ここでは、複数の面接官の対処法について紹介します。
面接官が複数いる時には、気遣いができるかを見ている
転職の面接で評価されるのは、転職理由や志望動機、自己PRなどです。それによって応募者の本気度を判断し、採用するかどうかを決定するわけですね。そして、第一印象やコミュニケーション能力の高さなども関係しています。
ただ、面接官が複数いる場合には、「周りへの気遣いができるかどうか」も判断されるようです。
たとえば、話すときに一人の顔しか見なければ、他の担当者の人を無視することになります。これだと良い印象を与えることはできませんから、選考で不利になってしまうでしょう。
合否の判断は全員で行いますから、一人だけにアピールしても意味がないわけです。だから、すべての面接官を退屈させないように、全員にアピールできるように心がけてください。
できるなら、面接日時が決定した時に、「面接は何人で行われるのでしょうか?」と質問しておくと良いでしょう。そうすれば、心の準備をすることができるので、本番で面食らってしまう心配はありません。
力を持っているキーマンは誰かを把握する
面接官が複数いたとしても、その中で権力のある人は一人です。なので、その人にアピールをすることで、有利に面接を進めることができます。ですから、その見分け方を知るようにしてください。
役職や肩書き
力を持っていそうな肩書きがあれば、その人がキーマンです。社長なら当然ですが、取締役や部長など、偉そうな肩書きがあるかどうかをチェックしましょう。
大抵は、最初の自己紹介の時に、簡単な役職の説明があります。なので、その段階で見分けるようにしてください。
席順で判断する
面接室に入ると、自分が下座に案内されるはずです。そして、最も上座に座っている人がキーマンとなる可能性が高いです。なので、席に着いた段階で、面接官の力関係を見極めましょう。
役割分担していることもある
面接官が複数人の場合には、それぞれに役割を持っている可能性が高いです。最も多いパターンとして、「質問者」と「観察者」といった役割があります。メインで質問する人がいて、他の人は応募者の対応をじっくりと観察するわけです。
観察の仕方も様々で、何も言葉を話さずに静かに見る人、睨みつけるような冷たい視線を送る人、退屈そうにして興味なさげな態度をとる人などです。これは、あくまでも演技であり、応募者を動揺させて本質を見抜こうとしています。
このような対応をされたら、臆することなく淡々と質問に答えるようにしてください。
それぞれの面接官が興味を持つ話し方を心がける
質問者に向かって話す
面接で話すときには、基本的に質問者に向かって話すようにしてください。複数の面接官から色々な質問をされますが、それぞれの質問者の目を見て返答をしていきます。
自分が質問したとして、全く自分の顔を見ずに返答されたら嫌ですよね。基本的なことですが、相手が複数いるとテンパってできないことが多いです。なので、質問者を尊重するようにしましょう。
これは、面接官が何人いても同じですから、一対一の面接と同様に対応することが大切ですね。
相手に合わせた話題を選択する
面接では、転職理由や志望動機を話してアピールをしますが、その時に選ぶ話題にも気を付けるようにしましょう。面接官の役職や立場によって響く話題が異なりますから、それに合わせることが大切となります。
たとえば、面接官が現場の責任者であれば、これまでの実績や専門スキルについて話した方が良いでしょう。現場のことを一番よく分かっている人ですから、能力面でのアピールが最も効果的だといえます。
一方、人事担当や役員などの場合であれば、専門スキルについて話しても理解してもらえません。それよりも、自分の人間性や意欲の高さなどを示した方が、興味を引きやすいといえます。
もっとも言いたいことをキーマンにぶつける
面接官が複数人いる場合には、全員で話し合って内定を出すかどうかを決めます。しかし、その中には必ずキーマンがいて、最終的な決定権を持っているわけです。
ですから、キーマンに対してのアピールが弱ければ、内定は得られません。上手く自分を印象付けるために、最適なアピール方法を考えるようにしましょう。
おススメなのは、重要だと思われることはキーマンの目を見て話すという方法です。
たとえば、転職理由について質問されたとき、その質問者に対して返答をしますよね。そして、徐々に他の人へ目線を移していき、最も重要なフレーズをキーマンの目を見て話すわけです。
こうすることで、良いイメージを印象付けられますから、内定をもらえる可能性はグッと高まります。
そのためにも、面接の最初にキーマンが誰かを把握することが大切だということです。
全員を見るように目線の配り方に気を付けよう
面接官が複数いる場合は、全員に語りかけるように話します。セミナー講師になったつもりで、全員の目をまんべんなく見るようにしてください。そして、自分が最も言いたいことをキーマンにぶつけるようにしましょう。
先述の通り、基本的には質問者に向けて話すのですが、周りの人にも目線を向けて全体を巻き込むように話すのがポイントです。ちゃんと目を見て話すことを意識すれば、好印象を与えることができます。
目を合わせるタイミングについてですが、話の区切りごとに見る人を変えるのが良いでしょう。そうすれば、全員の目を見ることができますし、愛想の良い人間だということをアピールすることにもなります。
以上、面接官が複数いる時の対処法を紹介しました。
面接官が何人いたとしても、やることは変わりません。職歴やスキル、熱意をアピールするだけですから、自分の熱意が伝わるように全員に話すことを意識しておきましょう。
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